>苑さん 「ほな、そうさせて貰います。それやったら…生地は赤で…柄は月に薄雲と夜桜にしよか。」 (瞳に精気が一切無く、口角だけを持ち上げただけの笑顔とも呼べない笑顔を作り出して礼儀正しく頭を下げた。その場に広げられた赤の反物を掴むと「せやね…三日後くらいに取りに来てくれればええわ。お代はそん時に。」そう言い残して忙しなく作業部屋の方へと引っ込んでいった。)