時の政府の犬 2020-09-05 17:39:51 |
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>>山姥切国広
(少しずつ遠ざかったはずの足音が近寄ってくる、とつとつと聞こえる音が徐々に心音に混ざって気持ちが悪い_逃げよう、ここもきっと危険になる。そう思い立ち上がろうとしたところで出入口は一つ、今出て行けば鉢合わせになるだろう。ゆっくりと立ち上がり、本棚の影に身を潜めたまま、じっと相手の次の行動を待つように息を詰め_少しでも隙があれば致し方ない、走って逃げよう、)
>>琴也
…やはり、審神者様でしたか
(小さな声が聞こえた。本丸にいる誰とも違う声はノイズ混じりでも緊張して震えているようで、きっと彼も同じ状況に置かれているのだと推測して_助けを求められる状況ではないにせよ、情報を共有化することは無益ではないはずだ。「私、葵と申します。審神者です、単刀直入にお伺いしますが政府からの手紙は読みましたか?」少し早口になってしまったのは、誰かの足音がしたから、)
>>松井江
(扉が開いた瞬間、あまりの恐怖に動きを止めて扉の影に更に小さくなって身を隠し。案の定部屋の中を見回した相手の動きを冷静に視界に入れてから、僅かに_数歩内側へ踏み出されたが故にできた隙間に身を低くして飛び込むと、廊下に転がり出て。そのまま体勢を立て直すと足音も気にせず廊下を駆ける_半信半疑だったわけではなく、隙間から見た青水色のリボンで誰かは分かっていたけれど、信じたくなんてなかった。走りながら噛み締めた唇の端がぴりりと痛んで切れて)
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