(小屋の中、まだ一颯は眠っていた。お世辞でも綺麗とは言えない薄汚れた床に、無造作に寝かされている。逃亡防止か、手足は黄ばんだタオルできつく巻かれて固定されており。その周りをけらけらと高校生たちが囲んでいる。側に転がっている木の枝や鉄パイプ等は一体何に使うのだろうか……。彼が覗いていることも知らずに、一颯の目が覚めるまで談笑しているようで)