2020-08-23 21:10:29 |
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>>宗三
彼奴の部屋―――っ、ぶしゅん!…う、思ってたよりも大分冷えてたみたいだ。
( 彼の言葉を復唱して呟けばハッと目を見開いて。何故今まで思い付かなかったのだろう、“彼”ならば何らかの形でメッセージを残しているに違いない。急き立てるかのように鼓動がドクンドクンと早鐘を打ち始め、今すぐ向かおうと口を開きかけた所で大きなくしゃみを一つ。気を張っていたせいで気付かなかったが、いざ意識してみると指先が赤く染まっていて「 それじゃあ、お言葉に甘えようかな。……ねぇ、そっちの彼奴とはどんな話をしていたか聞いても良い? 」ゆっくり部屋を目指しつつ気になっていた事を訊き )
>>鳴狐
任せて、マッチに火を付けるのは得意なんだ。
( ありがとう、と柔和な笑みを浮かべてマッチ箱を受け取ると一度ランタンを棚の上へと置き。箱の側面をはじくように奥へ一気に引くと棒先に小さな焔を作り出して。それをランタンへ移すと一面を朱と金色に照らし始め「 よしっ、これで安全に調査出来るね。…照らしてみて分かったけど、この本丸かなり年季が入ってる。床の一部が抜けそうになってるから、気を付けて。 」ゆらゆらと燃えて熱を帯びていく器具を左手で持ち、行く先を照らしてみると所々傷んでいるようで )
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