主 2020-08-17 15:34:01 |
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『 夜八魅 言葉様宛。 』
( ちらほら人が増えてきたか、とスマホをポケットに突っ込む。手帳とスマホでかさばったポケットに、更に自身の手を突っ込んだ。ひょい、と通り過ぎる者達を見て一服しようか迷うが、此処は公共の場。ましてや警官が座り込んでタバコを吸うなど、厄介な市民に見られでもしたらたまったもんじゃない。先月の事を思い出し、溜息。コンビニ前でおにぎりを食っていただけなのに、此処で何してんだと市民目線で怒鳴られたものだ。威張るつもりは無いが、護られる側なんだから、ちょっとは見逃してほしい。目を伏せ、辺りを見る、これで何度目だろう。はっ、と息を止めた。雄英生徒か?気まずそうに、でも心配そうにこちらを見る生徒に思わずネクタイを締める。何故スルーしない?とツッコミたくなる自身を識は抑えた。彼女の、まだ汚い社会も知らなさそうな、綺麗で可愛らしい目がこちらに向く。ふっと、目を合わせた。
「 っと…いや、少し見回りを 」
ばっと立ち上がり目を逸らした。おい馬鹿か俺、座り込んでる奴が見回りしてるとか馬鹿なのか?と苦笑い。やばい、なんとか此処から逃げなくては、と小さく手を振った。
「 最近、此処らで おかしな人とか見ませんでしたか? 」
警察官らしい質問。気怠げな目を三日月型にして口端をあげた。ホラ吹きの様な笑みだが、警官みんなこんなもんだ、夢を壊してごめんな。いや、雄英生徒に警官への夢もくそもねえか、と心の中、怠げに目を細めた )
)背後です。絡みとても嬉しいです、伽羅紙拝見しました。最高です。
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