アル 2020-08-16 00:24:07 ID:b880c11d9 |
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ッ……!、…たとえ王様が別の時代を生きた英霊でも、自分の欲のままに動く暴君でも、……王様と同じ今を生きれるなら…王様と一緒に居たいんです。
(腕を捻り上げられ、痛みに顔が歪みそうになるがぐっと堪えて彼の目を見つめる。蛇に睨まれた蛙のように、一瞬たじろぐが、彼の瞳がどこか揺れていることに気づいて意を決したように話し始めて。確かにマスターとして魔術師として力も腕前も無さすぎる自分にはサーヴァントとの契約だけでも大変なことだった。しかも呼び出しに応じてくれたのはかの英雄王で。そんな超一流サーヴァントをもつ新米マスターなんていつか狙われるのも時間の問題だろう。戦うとなってもこちらの魔力が無さすぎるせいで王様には迷惑をかけてしまうかもしれない。自分も殺されてしまうかもしれない。……それでも、それでも、出会うことのない彼と出会い、好きになって後悔したことは一度もない。死ぬのは怖くないといえば嘘になるが、今は一人になる方が恐ろしかった。彼の不器用な優しさにつぅ、と一筋の涙を零しながら震える声で呟けば、ぽす、と貴方の胸に頭を預けて)
……だって、こんな奇跡………二度ないじゃないですか…ッ、
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