奏歌 翔音 2020-08-14 23:38:38 ID:5762b1903 |
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>似蛭さん
クロ「うぐ……くっ……!」
判断ミスから生じた窮地、しれっと手数を増やしてる似蛭さん。どのみち今のクロに余裕はなく、どう考えをめぐらせても「ラッシュをぬけて仕切り直す」が安牌なのだが…きっと似蛭さんならそれをさせない為に妨害してくる。
クロ「う、う……うぅぅぅ…!!」
打開策は浮かばず、追い込まれダメージが蓄積しかかるクロは……その時、何も考えずに動いた。
クロ「うわああぁぁぁ!!!!」
やけくそな咆哮を上げながら、なんと拳を前へ突き出すラッシュじゃなくて、腕をぐるぐるさせて破れかぶれの攻撃。いわゆる「駄々っ子パンチ」と言うやつをやったのだ。が、そんなのはただ繰り出してもラッシュと比べれば劣る下策。なのだが……その時にクロは己に身体強化の魔法をかけた。というのも、戦う時は既に無詠唱でかけてたのだ…が、上昇するステータスの割合は全体の2%とかそのぐらい。なので誤差だったのだが……今クロはその魔法を「アホみたいな数、重ねがけをした」。具体的な数は50回。
そんなことをしても、普通は効果時間の延長くらいしか見込めないのが普通だろう…が、思えばクロが使っている魔法は、この世界の魔法と違う理のものだ。つまり、クロが使うこの魔法が従来の身体強化魔法と違う点は………「重ねがけしたら、その分能力が上がる」こと。流石に無限という訳では無いし、簡易的で詠唱いらずの魔法とはいえ魔力は相応に消費する……はずなのだが、クロにはそもそも魔力消費はそこまで苦ではない。なにせ魔力はすぐさまに再生されるのだから。
つまり、クロは意図せずして本来の戦い方……「馬鹿みたいな数の身体強化魔法を重ねがけしながら戦う」術を、無意識的に取り戻したのだ。
で、戦いの方に視点を戻せばどうなるのかと言うと……ただの駄々っ子パンチは、普段の倍の強化を受けたクロの能力のせいで凶悪極まりないものになった。似蛭さんのラッシュをぐるぐるパンチが叩き落とすような構図になり、その叩き落とす威力も跳ね上がっており、なおかつ与えられるダメージ量も体の防御力が上がったことで通りにくくなっている。……馬鹿げた見た目に反して、いまのラッシュに対する対応策としては悪くない状況になったのだ。
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