奏歌 翔音 2020-08-14 23:38:38 ID:5762b1903 |
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>如月知佳さん
知佳に貼り付けられた御札から流れ込む霊力。
それが黄泉の魔力の一つに吸い寄せられるかの様に一つに混ざり合って行く。
(【!?……この【妖】の霊力は……。………成程。禁忌とこうなるのは……必然だったと言う訳か。】)
融合していく魔力と霊力。
それは次第に新たな形へと変貌していく。
霊光.極光魔
治癒、浄化において他の追随を許さず死以外のどんな重傷でもたちどころに癒すという極光魔に霊力の性質が融合した新たな力。
霊光.極光魔は爆発によって吹き飛んだ黄泉の至る箇所の重傷を包み込むとあっという間に塞いでいく。
そして次の瞬間には戦闘開始時と変わらない姿となっていた。
傷の治癒が完了すると黄泉は禁忌へと近づき霊光.極光魔にて即座に禁忌の傷を治していく。
【全く、世話の焼ける奴だ。】
『何故……私や知佳を助ける……?黄泉は私を咎めに来たのでは無いのか……?私は霊力という魔力とは違う力を自ら受け入れてしまった。『魔』という力の可能性を後世に残していく、という約束を私は破ってしまった。………私を………責めないのか?』
【何故汝を余が咎めなければならん?汝は魔力が他の力と融合する事でさらなる可能性が生まれる事をその身をもって示した。……寧ろ感謝したいぐらいだ。】
自分と知佳を助けた黄泉に混乱している禁忌。
それは普段決して誰にも見せる事のない『素』が出ている事からも確定的だ。
知佳も気付いた事だろう。
禁忌の一人称が……変わっている事に。
そう、これが本当の禁忌。
全ては『最凶の禁忌』という名と共に負ける事が許されない使命、そして自らを狙う数々の悪党への威厳の問題から自らを強く見せる為。
その為に禁忌は強く振る舞わなければならなかったのだ。
【もう一人で宿命を背負い続ける必要は無い。もう良い頃合いだ。そろそろ余も元の鞘に戻るのも悪くなかろうよ。………禁忌。汝がいつか………挑戦者として余と対峙する日を心待ちにしている。】
そう、その言葉は黄泉という古の魔の時代の覇権を牛耳った付喪神の現世の降臨を意味する。
最凶の禁忌、という二つ名の更に昔よりまことしやかに囁かれた黄泉の呼び名。
魔神の名と共に。
【さて、少し失礼するぞ。】
『えっ?……っ!?……よ……黄泉……っ!?』
そんな時だった。
黄泉は徐に禁忌をお姫さま抱っこすると知佳の元へと歩み寄る。
そして知佳の元へ禁忌を下ろすと深い深呼吸を一つはき、知佳へと顔を向けた。
【汝には借りが出来たな。先程は感謝する。さて、禁忌から聞いたかも知れんが改めて自己紹介させてもらおう。余は黄泉。禁忌が創り出された大鎌のオリジナルとなった大鎌に宿りし付喪神だ。【妖】。汝の名は何という?】
自分には敵意が無い、という事を最大限表に出し知佳に自己紹介する黄泉。
果たして知佳はそんな黄泉に何を思うのだろうか。
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