奏歌 翔音 2020-08-14 23:38:38 ID:5762b1903 |
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>如月知佳さん
知佳の身体の異変。
身体のあちこちが黒ずみ始めたのを見て禁忌は焦る。
あれは霊力の欠乏によって現れる症状であり、禁忌は以前一度それを実際に目の当たりにしているので覚えがあったのだ。
『ダメだ知佳っ!それ以上霊力を消費すれば知佳の身体がっ!!』
下手をすれば消滅にも繋がりかねない危険な未来の可能性に禁忌は必死に知佳へと訴える。
だが知佳が止まることはないだろう。
禁忌が知佳を助けたい、そう思っているのと同じ様に知佳も禁忌を助けたい、そう思っているのだから。
(【霊力の欠乏。………ここまでか。】)
そんな焦る禁忌とは裏腹に黄泉は知佳の状態を一目見ただけで瞬時に看破する。
すると黄泉は自身の周囲を空中移動する4つの曲刀に切り裂かれない様に回避しながらそれぞれの曲刀の柄に軽く触れていく。
その時、黄泉の手から極黒魔とは違う魔が曲刀へと流れ込み、次の瞬間にはそれぞれの曲刀はまるで砂の様に曲刀の刃の先端から光の粒子となって消滅していった。
虚無魔
存在するあらゆるモノを消滅させる究極の魔であり、極黒魔ともう一つの魔を差し置き、魔の極地とも称された魔力。
黄泉の手から虚無魔を流された4つの曲刀は跡形も無く消え去り、それを確認した黄泉は知佳へと歩み寄ると知佳の首から下げられたネックレスに手を翳す。
そして目を瞑るや否や翳す手に神経を集中させ始め………。
【『神霊.極光』】
ただ一言、そう呟いた瞬間知佳のネックレスは眩いばかりの光を発し始めた。
みるみる内に消えていく知佳の身体の黒ずみ。
どうやら禁忌は知佳のネックレスに聞き覚えの無いがどうやら霊力の一種を送り込んだらしい。
知佳からすれば敵によって塩を送られたも同然であり、恐らく困惑している事だろう。
【分を弁えない過度の霊力の消費は身を滅ぼすぞ『妖』。………どうやら神霊は汝の身体に適応している様だな。】
黒ずみが消えても尚眩いばかりの光を発し続けるネックレス。
先程まで込められていた力とは量は勿論の事、何よりも質が段違いである証拠である。
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