奏歌 翔音 2020-08-14 23:38:38 ID:5762b1903 |
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>如月知佳さん
【これは……【固有結界】か。益々興味深い。】
自身に縁のある空間を瞬時に創り上げた知佳を見て黄泉の知佳への興味は益々高まっていく。
元々禁忌の力が集約されたネックレスを知佳が着けている事。
それに付随して知佳の力が集約された指輪を禁忌が着けている事を鑑みれば二人の間柄に何かしらの進展があった事は容易に想像がつく。
【禁忌よ。あれから汝も様々な経験を糧に今此処に立っている様だ。……だが、まだ足りん。】
黄泉の身体から発せられる夥しい程の邪悪な魔力。
極黒魔。
あらゆる魔を際限無く吸収し莫大な破壊力を生み出す事が出来る古より魔の覇権を争ったとされる魔の一つ。
極黒魔は知佳と禁忌の周囲を包み込むと魔を際限無く吸収し始める。
だが知佳が所有する力は飽くまで霊力。
魔を対象とする極黒魔は知佳に対して殆ど意味を成していなかった。
………だが、禁忌となると話は別である。
(『っ!?マズいっ!!』)
自らも極黒魔を所有する為にその恐ろしさをよく理解している禁忌は直ぐ様自らの魔でレジストを試みようとする。
………だが
(『っ!?何故だっ!魔力が思う様に発動しないっ!?』)
【自らの魔力の掌握を怠るな。それが魔の極地への第一歩となる。汝は理解していると思っていたが……どうやら買い被り過ぎたか。忘れた訳ではあるまい。ユーリに貸し与えた力………【全魔完全支配能力】の存在を。禁忌よ。汝の魔力コントロールが疎かだったのでな。汝の魔力の所有権を少しばかり拝借させてもらった。】
『……ぐ………うあああ……っ!!』
計り知れない膨大な魔力を保有する禁忌にとっては極黒魔による魔力の吸収は正に猛毒となる。
まるで身体の生気が抜け落ちていく様な違和感と脱力感に苦悶の表情を浮かべ禁忌は片膝をつき苦しみ出した。
(『くっ、……ならばせめて……知佳に。』)
そんな中苦しみながらも禁忌は自らの減り続ける魔力を霊力に変換し知佳へと霊力を送り出し始めた。
ただ無意味に吸収されるぐらいならせめてその分を知佳のサポートに活かしたい。
そう思っての行動だった。
【さて、そう邪険にする事もあるまい。余は汝らの覚悟を魔を交えて確認しに来たに過ぎないのだからな。】
知佳に向き直った黄泉は見る見るうちに弱っていく禁忌を一瞥し知佳を挑発する様に軽口を開く。
だがその一連の行動は確かに二人を試す様な一部始終が見て取れなくもない。
そんな言葉と行動のちぐはぐぶりに黄泉の得体の知れなさが拍車をかけ不気味に見える様だ。
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