奏歌 翔音 2020-08-14 23:38:38 ID:5762b1903 |
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>如月知佳さん
【ホー、どうやら只の妖ではないな。汝の内からそこの者と同じ力を感じる。そして急ごしらえとはいえ………周囲を包む人避けの結界。どうやら汝にも話を聞く必要がありそうだ。】
知佳の問いをまともに取り合おうともしない褐色の男。
その瞳は知佳を品定めする様に興味有りげな視線を向けていた。
だが、その瞳に含まれていたのはそれを遥かに凌駕する圧倒的威圧感と冷酷さ。
まるで心の中を見透かされるかの様な恐怖にも似た寒気がその瞳に睨まれただけで植え付けられてしまいそうだ。
その威圧感に宛てられたのか。
禁忌は黄泉を警戒している知佳を庇う様に黄泉と対峙するがその身体は僅かに…………震えていた。
だがその身に襲いかかる恐怖を必死に抑え付けながらも禁忌は背中越しに知佳へと話し始める。
『………知佳。よく聞いて欲しい。あの者の名は『黄泉』。創造主が我を創り出すキッカケとなったオリジナルの大鎌に封印され古より眠り続けていた付喪神。済まないが我と知佳が力を合わせてもまともに戦う事すらままならない………それ程の存在だ。我が持つ力のほぼ全ては元々黄泉から与えられた力だ。』
衝撃の事実を語る禁忌。
禁忌の力は傍から見れば規格外もいいところなのだ。
だが、目の前の存在はその禁忌すらも霞んでしまう程だと言うのだから正に人外である。
『………正直我が1番敵に回したくない相手と言っても過言ではない。だがこの状況で黄泉の方から出向いてきてしまっては最早戦いは避けられない。黄泉に対しては魔力は一切通じない。だが知佳の『霊力』ならば通じる筈。我は知佳のサポートに回る。知佳。事情は必ず後で話す。済まないが今は手を貸して欲しい。』
一人で背負い込まないで、という知佳の願い。
それもあったのだろうが今回ばかりは知佳と協力しなければ危険な場面。
いや、協力したとしても危険な事に変わりないかも知れない。
正直な話がなりふり構ってなどいられないのだ。
それほどまでに禁忌は追い詰められた危機的な表情をしている。
その表情を見れば事態がどれだけ逼迫しているかなど想像に容易い。
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