奏歌 翔音 2020-08-14 23:38:38 ID:5762b1903 |
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>禁忌さん
「最凶の禁忌………抑止力…」
禁忌さんの話を聞きその言葉を繰り返すようにして呟いた。
抑止力…そのような存在を知佳は幾度か見てきた、悪が存在する以上それに対抗する存在が必要となる。
それはこちらでも妖の世界でも同じだった、自身を犠牲にしながらも悪と戦う存在…そしてその存在が以下にして重い役割なのかを。
人々の為に戦いながらも人々に恐れられる…矛盾したような存在が抑止力であると。
知佳は少しだけ悲しむ様な微笑みをしながら禁忌さんの顔を両手で挟むようにして触れる、そして口を開いた。
「禁忌はん、ウチは難しいことは分からへん。
せやけどな…禁忌はんは立派でええ人ってだけは分かる。
だって逃げ出しとらんやろ?その夢物語を叶えるという願いを求められとっても…
抑止力である事がアカン言う訳やないよ?せやけどウチは禁忌はんが抑止力っちゅう存在よりも「ヒーロー」に映っとるんよ。
重い使命を抱きながらも逃げ出さず…人の為に戦えて止めることが出来る…な?禁忌はんは恐れられる存在やなくてヒーローなんよ。
あんさんをよォ知らへん者らに「禁忌は恐ろしい」だのなんだの言う資格はありゃせん、それに禁忌はんを創った人の願いも不可能やなかったやろ?
禁忌はんはウチを止めた、あん時ウチがホントに殺してしもうたらルナが自分で事を乗り越える機会がなくなってしまう…禁忌はんが言うた『自分自身の手育み切磋琢磨する』…その機会を禁忌はんは作うたんや、創造主の願いを叶えれとるとウチは思うで。」
もし知佳があの時学校を襲撃し虐殺を実行していたら月さんが人として成長する機会が失われていたかもしれない…最悪の場合人として生きることさえ出来なくしてしまう可能性があった。
だがそれを禁忌さんは止めた、禁忌さんがその事をどう考えているかは知りえない事だが少なくとも桐恵さんの願いを叶えれていると知佳は思ったのだ。
それも忌み嫌われ恐れられる存在としてでは無く尊敬され慕われるヒーローとして。
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