奏歌 翔音 2020-08-14 23:38:38 ID:5762b1903 |
|
通報 |
>斑鳩刹那さん、十夜さん
(全然大丈夫ですよ。気にしないで下さい。)
『そうだね。じゃ、行ってきまーす。』
『行ってくる。』
【ああ。両者共にしっかり仲を進展させてくる事を期待している。】
人間に擬態した十夜と刹那を連れたユーリと禁忌を黄泉は笑顔で玄関へと見送る中、晴れ晴れとした気分で一同は初詣へと出掛けていった。
【…………行ったか。】
そして静まり返った応接室。
ユーリ達が出ていった事を確認すると未だにパーティの料理は沢山残っている現状を見て黄泉は手を翳す。
すると全ての料理は淡い光に包まれていく。
そう、この数々の料理をこのままにしておくのは勿体無いと感じた黄泉は目の前の全ての料理のみを魔力で包み込み、魔力内部の時間軸を凍結していた。
つまり時間がいくら経過しようともこれらの料理は鮮度も温度もキープし続ける、有り体に言えばそういう事だ。
【…………さて、では迎えに行くとするか。】
料理の時間軸を凍結した黄泉は徐に階段の方を見上げるとフッと姿を消しこの場を去っていった。
この場に残されたのは尊みのあまり気絶している桐恵のみ。
…………そう、他には誰も居ない。
>如月知佳さん、斑鳩刹那さん、十夜さん
鎮神守寺入口
新年を迎え、初詣に向かう大勢の人。
そんな中、ユーリと禁忌は刹那と十夜の二人とはぐれない様に手を繋ぎながら人混みを掻き分ける様に少しずつ長蛇の列を前へと前進していた。
『凄い人数の参拝客だね。ホラ刹那。しっかり繋いでないと逸れちゃうよ。』
そう言いながらユーリは刹那の腕に絡み付く様に腕を絡ませる。
確かにこれなら迷子にならないだろうが傍から見れば思わず口から砂糖が飛び出しそうなカップルであった。
『確かに。この人混みでは手を繋いでいないと忽ち逸れかねない。っと、我らも急ごう十夜。モタモタしているとユーリと刹那の姿を見失いかねんからな。』
そして禁忌もユーリ程ではないが十夜と手を繋いでいる。
こちらはユーリと刹那のコンビと違って落ち着いた大人の風格が漂うこれまた美男美女のカップルに見えているだろう。
それにしても凄い数の参拝客である。
元旦からか寺のあちこちに出店が並んでおり、より一層賑わいを見せている様だ。
(『此処にあ奴が。……果たして会えるだろうか。』)
そんな人混みを眺めつつ禁忌は初詣に此処を選んだ理由の全てでもある彼女の事を考えていた。
如月知佳。
ちょっとした一悶着をキッカケに知り合った彼女の事を禁忌は少し気にしている様でどこかソワソワしている、というよりは心がウキウキしている様にも見えた。
尤も露骨に態度に出している訳でも無いのだが見る人が見れば分かってしまう位には普段の禁忌とは違う一面を見せている。
| トピック検索 |