奏歌 翔音 2020-08-14 23:38:38 ID:5762b1903 |
|
通報 |
>斑鳩刹那さん、十夜さん
「……ああ。それで構わんよ。」
十夜の視線からある程度の事を察した桐恵は敢えて余計な事は言わず十夜の提案をそのまま呑む。
……と、そんな時だった。
ギシッ、ギシッと軋む階段の音。
「おっ、どうやら着付けが終わったらしいな。どうだ振り袖を着てみた感s―――」
その音に意識を向けた桐恵は階段を降りてきているであろう禁忌に感想を聞こうとして………完全に固まった。
『……少々動きにくさに違和感を感じるが、新鮮な気分だ。』
足元があまり開けず不安定な為に片手で手すりを掴みながらゆっくりと降りてくる禁忌。
その全身に纏う振り袖は黒の背景に桜の花びらが刺繍されているデザイン。
しかも桜の花びらは白から桃色、少々赤みが濃い桃色のモノまで微妙な色の違いや花びらの配列が背景の黒と絶妙なコントラストを表現している。
その上禁忌の高い身長とそこから綺麗に伸びるエメラルドグリーンの長髪も相まって非常に絵になっていたのだ。
「……我が生涯に一○の悔い無し……。」
【ホー、似合っているではないか。……ム、そういえば着付けを手伝いに行ったあとの二人が見えぬが?】
『紅葉とユーリならばまだ2階だ。何故か振り袖を着た我を見てから様子が変だったのでな。落ち着いたら降りてくる様に伝えて先に我が降りてきた次第だ。』
【様子が変……。具体的には?】
『視線を露骨に反らした上にモジモジしながら顔を赤くしていた。』
その説明で全てを察した黄泉は苦笑しながらヤレヤレ、と言わんばかりに頭を掻いていた。
そう、隣で立ったまま完全に気絶するという離れ業をやってのけている桐恵(変態)ほどではないが禁忌の外見にあてられた被害者が2名ほど増えたというだけの話なのだから。
『………どうだろうか、刹那。』
そして刹那の方へ向くと少し気恥ずかしそうに尋ねる禁忌。
どうやら刹那からの感想が気になっているらしい。
| トピック検索 |