奏歌 翔音 2020-08-14 23:38:38 ID:5762b1903 |
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>十夜さん
「『凄い』……ですか。………その言葉は刹那に贈ってあげて下さい。先程の私の2丁拳銃スタイルは刹那の2丁拳銃の戦闘スタイルを私なりにアレンジしただけです。」
模倣しただけ、と呟く紅葉だがそれでもここまでの技術を1から身に付ける事は並大抵の努力が無ければ成立しない。
この事実だけでも紅葉のスコアは称賛に値するものであることは誰の目にも明らかだ。
「前から考えていたんです。私が今の刹那にしてあげられる事は何なのか、と。刹那は組織に身を染める前にイジメから自殺を試みて死にかけたという重い過去を背負って生きてきました。周囲からも本家からも蔑まれ蔑ろに扱われる事が多かったと思います。ですから私は刹那がどれほど凄いのか、という事を一人でも多くの人々に伝えたい。……そう思ったのです。斑鳩刹那の銃は………これほどの人々を魅了し大切な者を守る事が出来るのだと。それに今は………もう一人心強い協力者も居ますからね。」
そう言い紅葉が向けた視線の先には刹那に抱き締められるユーリ。
そう、ユーリも紅葉のサプライズとも取れるこの計画に協力している側だったのだ。
「特にユーリは必死でしたね。『刹那の銃の凄さを一人でも多くの人々に伝えたい。だから自分に銃の扱いを教えて欲しい。』とせがまれた時は余りの純粋さに嬉しい反面少しだけ嫉妬してしまいましたよ。」
周囲から認められ褒め称えられる事の喜び。
それを刹那に少しでも知ってもらいたい。
そんな刹那を想う心から用意した形なきサプライズプレゼント。
果たして刹那は喜んでくれるのだろうか。
少しばかり不安もあるが反面期待もあるというドキドキを紅葉は味わっていた。
「少々回りくどく不器用だと思われるかも知れませんね。こんな形で刹那に感謝の気持ちを伝える事ぐらいしか思いつかなかったのですから。」
それでも後悔は無い。
紅葉にとって刹那は家族であり姉である。
刹那には今まで苦しんで生きてきた分に見合う幸福が訪れて欲しい。
幸せになって欲しい。
それが紅葉の願いだった。
>斑鳩刹那さん
『刹那に内緒で前から紅葉と特訓してたから。刹那に周囲から認められ褒め称えられる事への喜びを知って欲しい。そんな想いから紅葉が刹那の銃の型を人前で披露して刹那の銃の凄さを知ってもらおうと計画していたの。……私はそれを聞いた時にそれで少しでも刹那が喜んでくれるなら、と思って協力していた。刹那の銃は………こんなにも沢山の人々を惹き付け大切な者を守る事が出来る強さがある、と一人でも多くの人々に伝えたかったから。』
明かされる紅葉とユーリの二人によるサプライズ。
それはイジメや異端の力が原因で本家からも疎まれていた刹那には色々な意味で心動かされるサプライズかも知れない。
『悲嘆する事も卑下する必要も無い。刹那にだって刹那にしか無いモノが沢山あるのだから。』
抱き締められたまま、ユーリは淡々と刹那に告げる。
尤もその顔は僅かに恥ずかしさから赤みを帯びているのだが……。
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