奏歌 翔音 2020-08-14 23:38:38 ID:5762b1903 |
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>斑鳩刹那さん
『No Ploblem。それに今日はこれだけの観客がいる。是非とも盛り上がって欲しい。』
イヤに発音の良い声で自信有り気に言うユーリは迷う事なくボーナスステージである森の方を選ぶ。
すると通常であればそのままステージが始まる筈なのだが、難易度の選択画面が現れた。
どうやらボーナスステージに限定適用された難易度らしく難易度によって敵の体力、攻撃力、敏捷性、当たり判定の範囲等に変化が生じる様だ。
難易度選択画面には【Easy】【Normal】【Hard】の3つが表示されている。
【一体どれを選ぶつもりなんだ?】
【Easyでも難易度6か7はあるって噂だからな。ここは無難にEasy、よく行ってもNormalじゃないか?】
【いや、この二人ならもしかしたらHardもワンチャンあるかも………。】
そんな観客の期待を他所にユーリは空いた片手で選択ボタンを押す。
そしてデフォルトでEasyに固定されている矢印が3つの選択肢を行ったり来たりし始めた。
【流石に簡単には決められないみたいだな。】
【熟練者でもHardまでいけば中々クリア出来ないからな。無理も無いよ。】
中々決まらない選択肢に観客達はそれぞれの想いを口にしていた。
しかしそれにしては………一つだけ妙な事があった。
それはユーリが選択に全く関係無いボタンを時折押していたのだ。
方向キーを疎らに押したかと思えば関係ないボタンを何かのコマンドの様に迷い無く入力している。
そんな奇妙な行為に周囲も違和感を感じ始めた―――その時だった。
突如鳴り響いた突発な効果音
それと共に難易度選択画面には一つの変化が生じていたのだ。
そこには
【Easy】【Normal】【Hard】
ここまでは変わらないのだがその隣に
【Very Hard】【PLAYER MUST DIE】
2つの新たな難易度が追加されていた。
【なっ!何だアレはっ!?】
【隠しコマンドっ!?あんな選択肢見た事無いぞっ!?】
隠しコマンドによって突如出現した異例の難易度に観客達は驚きの声を挙げていた。
だがそれも無理も無い。
Easyでさえ上級者でも気を抜けばワンコインクリアは困難と言われる程の難易度なのだ。
Very Hardは言うまでもなく、ましてやその上の難易度である【PLAYER MUST DIE】などどれ程の鬼畜な難易度なのか。
【PLAYER MUST DIE】
意味は【プレイヤー死すべし】
正にプレイヤーを文字通り殺しに来ているとしか思えない様な頭の狂った難易度設定をしているとしか思えなかった。
その上【PLAYER MUST DIE】のアイコンだけアイコンウィンドウが禍々しいモノとなりアイコンを二体の死神が支えているグラフィックとなっている。
妙な凝り具合に製作者のこの難易度への気合の入れ具合が見て取れる様だ。
『【Very Hard】は設定難易度の10に該当している。そしてこの【PLAYER MUST DIE】はガンシューティングの世界に住む猛者達のやりこみ要素の一つとして製作者が遊び心を込めて作った難易度。敵の攻撃力はボスなら一撃でも貰えば即死。雑魚敵のゾンビでも2発貰えばおしまい。敵の体力は2倍。敵の速度は1.5倍程に強化され、ゾンビの出現頻度、場所も大幅に上がっている。そして最大の違いは………雑魚敵がシンクロショットでなければ倒せない仕様になっている。』
やはり鬼畜と言っても差し支えない。
いや、それすら生温く思える様な頭のおかしいレベルの難易度に大抵のプレイヤーなら裸足で逃げ出す程だろう。
『私は一向に構わない。貴女に選んで欲しい。刹那。…………私と共に人外の世界に踏み込んでみる?』
そんな難易度でもユーリは余裕の表情を崩さない。
いや、そもそも隠しコマンドを知っている時点でユーリは過去に何度もこの難易度をプレイしているに違いない。
そうでなければこの余裕に説明がつかないのだ。
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