? 獄 路 に 咲 く ?

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匿名の屑  2020-08-13 11:31:11 
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──屑と女の話をしよう。

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  • No.10 by レティシア  2020-08-15 15:26:32 



(恐怖に満ちていた外へ助けを求める日が来るとは思わなかった。裸足で駆け出した足裏は見事な迄に擦傷を負い、手当てを受け幾分か痛みは引いたがそれでも痛いものは痛い。腕に出来た真新しい青痣を撫でながら四角く区切られた天窓へと向ける。______かつては鳥籠の中での生活はそれ程苦では無かった。己は醜いのだから致し方が無い、母も父も愛情を注いでくれている…一抹の外への憧れなど蝋の火をふうっと消してしまえる程納得はしていたのだ。否そう思う事により心から這い上がる願望を抑制していたにも関わらず、憧れを現実にしたのは皮肉にも忌々しきあの男の手によるものであった。
“アルベリク”そう名乗る男は非人道的極まりない。幾度と死を覚悟した、今だってそうだ。絶望と恐怖によりすっかりと冷え切った身体が震え、それを隠そうと横になった状態で我が身を抱く。月光に照らされた鱗は妖しく煌めき益々人ならざる容姿を主張させ、とても生きた人間とは思えない。然しながら自害などそんな馬鹿げた事をするつもりも無い。か細く揺らめく青い炎がこの身を奮い立たせ負けるなと、そう叫ぶのだ。
逃亡の手助けをしてくれた彼女へ想いを馳せ、再び頬を濡らした所で解錠の音が部屋一面に轟いだ。それはまるで地獄の門を開く様な禍々しい音である。鳴り響く靴底が地面を叩き付ける音に鱗が逆立ち、縦長の瞳孔が散大する。嫌に優しい言葉も人の皮を被った悪魔とも認識している男からは恐怖でしかない。
咄嗟に武器とも成れぬ枕を手に取り、腰まで伸びた長い髪を引き摺り上げ上半身を起き上がらせ。獣の威嚇の様に鋭い牙を覗かせながら大きく枕をアルベリクの顔面に向けて放り投げ)

……近寄らないで!誰のせいで、…貴方なんか嫌い、大嫌い…!

  • No.11 by アルベリク  2020-08-16 00:56:02 



wwwwww ダプルパンチで草不可避だと思ったら最後のムラムラでやられた訴訟だwwwww 
長髪、家名、政治家系貴族、把握しました。アルベリクの詳細を気に入っていただけたようで何よりです。直接的に手を下されるのか、それとも間接的なのか、今から非常で楽しみでならない……逆境にもかかわらず強く生きようとする彼女の姿、興奮しながら読ませていただきました。
この背後文はいただいた言葉への返事ですので、何か特別お伝えしたいことがなければ返信はしなくて大丈夫です。これより一旦背後は引っ込みますが、何か相談したいことや気が向いての雑談等あれば遠慮なく。匿名様にやり返すチャンスを虎視眈々と狙いながら嬉々として乗らせていただきます。



(振り絞るような声と共に飛んできたのは、羽毛の詰まったシルクの枕。わずかに顔を逸らしたものの、別段躱しもせず、素直にぼふりと衝撃を受けた――別にこれが初めてというわけでもなく、何より嗜虐心の満たされる心地好さが勝ったのだ。己に運命を捻じ曲げられ、逃亡の計画もあっけなく頓挫、再び己の手の中に引き戻された彼女の精一杯の攻撃は、あまりにも非力で哀れだ。どこか幼い嫌悪の悲鳴も、その裏に滲む彼女の限界も、己の耳を愉しませる実に甘美な響きでしかない。
琥珀の瞳を満足げに細め、彼女の華奢な影を再び捉えた。今まで攫ってきた女たちのなかでだれよりも人間らしくあろうとする志が高いくせに、呪われたけだものとしか言いようがない醜さが美貌を穢すその姿。たまらなくぞくぞくして、下半身が熱く重くなる。馬鹿な。ひとりの初心な小娘に狂わされる日が来ようとは。
ぎしりとベッドに腰掛け、受けた枕を脇に置いて身を乗り出す。構える彼女の青紫の視線を絡めとり──その隙に細い手首を掴んで、特注の手錠をさりげなく嵌めこんでしまい。彼女はあまりに細すぎるので、手持ちのものはすべてすり抜けてしまっていたな。そんな懐かしさに浸りながら手錠の片方を寝台の柱に噛ませつつ、穏やかに囁いて。)

そう怯えるな。逃げ出したお前に……本来ならアランに好きにさせてから焼却炉行きだったはずのお前に、なぜここまで手厚くしたと思う? おまえを愛しているからだ、レティシア。
・・・・・・・・
俺は嘘はつかない。風の噂でおまえを知って、あんな家から一刻も早く出してやりたかった……おまえも、おまえが醜いからといってずっと閉じ込めるような家族のことなど、心底憎んでいただろう?


  • No.12 by アルベリク  2020-08-16 01:20:16 



度々失礼、再び言いそびれたことがあったので追記を。
逃亡とその失敗、手助けした女奴隷がいたことなどをこちらで好きに捏造致しましたので、背後様も女奴隷とレティシアの関係や逃亡後アランに捕まるまでの動き、その他空白の部分をご自由に捏造してくださって構いません。
ある程度互いの妄想を貪りあえる感触だとお見受けしておりますので、背後様のお気に召すままを楽しみにしております。


  • No.13 by レティシア  2020-08-17 04:54:13 


悪趣味ね…貴方の愛は人を陥れ、侮蔑する事だとしたら本当に哀れな人…。
_____恨むはずがないでしょう。こんな私でも愛してくれたもの、強く咲き続けろと沢山の勇気をくれたわ…なのに、貴方がッ

(直ぐに鉄拳が飛んで来るかと想定して、身構えていたものの目の前の男は恐ろしいまでに穏やかで。真心ある優しさ、でない事は一目瞭然なのだ。歪んだ愛なのか絶え間ない恐怖に怯えた様子を愉しんでいるだけなのか、幾度と繰り返されて来た文句に虫酸が走る。何人と犠牲になった中で彼の囁きに心動かされた者など居ないだろう。仮に狂人めいた人格に惚れ込み、手を伸ばしたとて触れようとする者にその琥珀の瞳を向ける事も無いだろう。彼と分かり合えるの者は死神か悪魔か、はたまたその何方ともか。憐憫を抱く事さえ馬鹿らしい。
憎い琥珀の瞳から逃れる様にして左頬の火傷痕へ視線を移した隙に片手が抵抗する間も無く囚われ、柱へと繋がれると悪寒が背筋を走り再び全身に鳥肌が立った。何をするのかと抗議する前に一番の心の深傷である家族について、何の躊躇も無く触れられれば声色に怒りを露わにさせ。
どんな扱いを受けようと唯一無二の存在であった家族を一度に失った悲しみ、それは生きながらにして精神を壊されていく苦痛。助けを求める悲鳴に駆け付ける事も叶わなかった己の無力さに赤く腫れた目元がじんわりと熱くなり、それを悟られぬ様にと奥歯を噛み締める。
ふと、脱走の手助けをしてくれた女奴隷の事が頭を過った。連れて来られた当初から優しく慰めてくれた天使の様な娘。貧しい国で育ち同じように避難を受けて来た経緯を持っていたせいか、初めて家族以外に打ち解ける事が出来た。脱走時も己を粗相を起こした奴隷として、逃亡に手を貸してくれた。まさかアランや男の手により殺害されてしまったのだろうか、嫌な予感に喉の奥が締まる様な感覚を覚え)

…貴方と私しかいないのに何故手錠をするの?

  • No.14 by アルベリク  2020-08-17 20:24:55 



(わななく声に笑みが深まり、宝石のような瞳を覗きこむ。実際のところ、彼女の家族が己の呪われた娘を本当に愛していただのいなかっただの、そんなまだるっこしい話は自分にはどうでもよいことだ。彼女は狭い地下室で育った。その割に随分とまともに育ったようだが、つまり外の世界をほとんど知らない無知だと言い切ってしまえよう。彼女と自分の絶対的な違いのひとつがそれだ。不利な彼女に己の不幸を刷り込むことこそが肝要だ……だが、彼女はただでは折れてくれない。
今度こそ彼女を屈服させる、そのための下拵えに彼女が薄々感づいたのを見て、これからの美食の食前酒をあおったような快い気分になる。演じずとも優しい声音で囁きかけながら、しかしまだ自由の身だった残りの手首もガッと掴み、ベッドの背の棒に手錠で繋ぎ。)

──察しがいいな。なに、おまえをうっかり事故で傷つけてしまわないようにするためだ。

(と、言い終わるか言い終わらないかの瞬間、扉──この“飼育小屋”の正式な出入り口──の開く音がして、ひとりのメイドが小さなワゴンを押しながら物静かに入ってきた。
予定よりずいぶんと速いな、恐怖や躊躇いでもう少し遅くなるかと思っていたが。そう思いながら顔を向けて確認すれば、ワゴンの上には赤と白のワイングラスが二組に小さな塩入れ、ナイフ、マッチに火掻き棒、鋲の類や絹の布、この部屋の仕掛けを使うためのふたつの鍵。どうやら殊勝なことに、「“ルイーズの時と同じもの”を用意して持ってこい」という指示をきちんと守ってみせたようだ。
満足の行く従順な姿、だがその横顔が青白くこわばっているのを横目で確認しつつ、口元を少女の顔に寄せ。静かな室内で、しかしメイドにも聞こえるように耳打ちし。)

なあレティシア、この部屋は随分と冷えるだろう? 暖炉の火を……熾こしてもらうほうがよさそうだ。


  • No.15 by レティシア  2020-08-17 23:27:48 

 
今晩は、毎日心擽られる楽しいお話を有難う御座います。一つ質問なのですがこちらに今入って来たメイドさんは逃走を手伝ってくれた方で間違いはないでしょうか?
描写を記載している途中でしてお返事を頂けると助かります…。

  • No.16 by アルベリク  2020-08-18 01:08:07 



こんばんは、お早い返事を下さっていたのに返事が遅くなり申し訳ない!

その彼女で合っています。
念のため説明すると、レティシアは心が強いので外道なアルベリクはそれを折るべく彼女の方を罰しようと考えているところです(曖昧にしてしまったのでこれも追記ですが、彼女はかつてアルベリクが“ルイーズ”を拷問する際準備を手伝ったという設定も考えておりました/かつて自分が嫌々ながらお膳立てしたことが自分に返ってくる展開です)。

もしよければ、「彼女」が助かるルートか助からないルート化の希望、また拷問の際の残酷描写は匂わせ程度でも平気か・できるだけ少なくとどめてほしいかなどあれば、教えてくださると幸いです。


  • No.17 by レティシア  2020-08-18 06:57:32 


事故で傷付けてしまわない様に…?痛ッ、______“アンナ”!無事だったのね、良かった…。

(彼の発する言動全てが引っ掛かりを生み出し不信感を煽って来る。逃亡後、路地裏にて一人の老婆に声を掛けている所をアレンに発見された時から、只では済まないと察していた。異様なまでに穏やな声色も此れから繰り広げられる恐慌の序章に過ぎ無いのかもしれ無い。
青痣の出来た片腕も呆気無く自由を奪われ、愈々置かれた状況を飲み込み始めたその刹那、重苦しい扉が開く音に男が視線をやるのと同時に其方へと目を向けて。
冷たい床に青く映し出される四角区切られた月明かりの影を踏み露わになる娘の正体を見てはっと息を呑み込んだ。生死を分かつ多大なるリスクを背負いながらも逃亡へ手を貸してくれた己と同じぐらいの少女。誘拐され塞ぎ込んだ時も献身的であった彼女の安否を心の底から願っていた。初めての友人…とは少し贅沢過ぎたかもしれ無いが、家族以外の信頼のおける者として一方的な想いを寄せていた。
再会への喜びも束の間、男の不可解な言葉と血の気の失せた青白い顔色に気が付き、胸が騒めきを立て始めた。完璧とも思えた逃亡は失敗に終わり、協力者もばれてしまったというのか。元より白い顔は更に青白くなり、ばくばくと嫌な心音が全身に響く。冷汗を滲ませつつ彼女と眼前で頬を引きつらせ微笑む男を交互に見合わせ。)

アルベリク……?私寒くなんか無いわ…、何を考えているの…?



おはようです!
おお…なんともまた、恐ろしい事を思い付きますね…、した事が自分に返って来るとは彼女もきっと絶望でしか無いでしょうに。然しアルベリクさんの非人道的な趣向は好きです()

とても悩ましいですね…個人的には助かって欲しいのですがレティシアの煮え滾る復讐心に油を注ぐのであれば、命を落とす方が良いかも知れません。
また描写に関しては耐性は付いてますので屑様の表し易い文で大丈夫ですよ!
沢山の展開の進行と質問への回答有難う御座います!

  • No.18 by アルベリク  2020-08-18 10:56:53 



元気な朝の挨拶に邪な妄想が吹っ飛びかけた背後です、おはよう……可愛いかよお相手様……
好んでもらえて何よりです。また今後の展開に向けてアンナは死亡の方向で行くこと、承知いたしました。描写についてもありがとうございます! どうしても筆が乗ってしまうのでやり過ぎないように気をつけつつ、物語がぐっと緊迫するように頑張る所存です。
こちらこそ、好き放題な自分の構想にいつも美味しい彼女をくださりありがとうございます……



(意味を理解できず、しかし恐怖の予感には凍りついている声が、己の耳を悦ばせてたまらない。だがしかしそれには答えてなどやらず、ただメイドの方に顎をしゃくって彼女を見守るように促す。
メイドは部屋の中央にワゴンを持ってくると、そのなかからマッチと火掻き棒を手にして暖炉へと向かった。立ち止まり、数秒。華奢な肩が遠目でもわかる程度に震えている。しかし従順に“躾けて”あるので、震えが止まらずとも動きだし、暖炉脇に置いてある薪を拾い上げて組み始めた。優秀なので淀みなくすぐに終わってしまう。その絶望が背中から窺える。行程を止めることもできず、そのままマッチを擦り始めた──上手くいかない様子だ。二度、三度。箱を取り落としている。拾う。数秒の躊躇。擦る。もう一度。沈黙。……灯っている。わかりやすいほどに震えながら、その小さな火を薪の下に敷いた着火剤に移す。ぱちぱちと小気味良い音を立てて燃え上がりはじめた。半ば麻痺したような動きで火掻き棒を手に取り、先端が火の中に、取っ手は安全な床の上になるように置く。上出来だ、よく憶えている。
実際のところ、彼女には「どちらが今回のルイーズになるのか」までは伝えていない。危険を冒してまで助けた、己に信頼を寄せてくれた少女を、今度は処刑台に登らせる立場になるのか。あるいは彼女がおめおめと見つかってしまっために、それに手を貸してやった自分の凄惨な死の準備を自ら進めなければならない立場か。もしかしたら今も永遠に、「どちらが……」と怯え続けているかもしれない。ならば解を与えてやろう。)

──全部脱ぎ捨てろ。終わったら、黒い大理石の上に立て。

(底冷えした声で、忠実なメイドに命じ。その表情を確認することもなく、己も黒い上着を脱ぎ捨ててベッドの足元に放ると、白いシャツの首元を緩めながら立ち上がる。腰に携えていた鞭を手に、ベッドの上の少女を振り返る。大きく見開かれたアイオライトの美しい瞳。鮮やかな赤、それも慕っている友のそれはさぞ綺麗に映えることだろう。芸術品を愛でるように、醜い鱗の走る彼女の額をそっと撫で、指先を細い首まで辿らせ。一転して恋人に囁くような声で教えると、そのままこつり、こつりと、腰を締めていたリボンのみを手にしたメイドの立ち尽くす月明かりのなかへ歩んでいき。)

こういう物事には順番がある。今回はアンナの番だ。……主人には、粗相をしたメイドを叱る義務があるだろう?


  • No.19 by レティシア  2020-08-18 23:54:56 


(他所から見れば薪に火を起こしているだけ、然し痛々しいまでに震えながら指示を受ける前にまるで”知っていた”かの様な動きで黙々と作業を熟す有様は異常な光景を生んでいる。問い掛けに応答せず彼女へ送る視線はまるで晩酌を愉しむ獣の様、この瞳は良く見てきた。彼の瞳の中に炎の残花が映り込んだのを横目に彼女へと視線を移す。薪全体に浸食し徐々に燃え上がる炎は赤く揺らめき、彼女の顔を照らし出した。今一度名を…絶望の淵に立たされた様な顔付きの彼女へ言葉を投げ掛けようとして、代わりに男の冷徹な声が室内を包んだ。
???緊迫していた空気が今度は凍てついた。彼女が、…アンナが叩き割られた硝子の様に男の発言で受けた衝撃により生気を奪われて行く。
“躾け”と称して、乾いた音を響かせる鞭を傍に、褐色の肌を生えらせる白いシャツ一枚となった男は艶かしくも恐ろしい、悪魔の様に見えた。冷たいのか、熱いのかも分からぬ指先が離れ布一枚纏う事を許されぬアンナの元へ男が歩み出すのと同時に酷い焦燥感に声を上げて。)

??アンナ………!逃げて…!アルベリクの言う事なんか聞いちゃ駄目、逃げてッお願い…!

(この身を起こそうとして再びベッドへと戻された。男の話に不審がっているうちに拘束された両腕がこの場から離れる事を許さ無い。今直ぐ走って彼女を守りたい筈なのに、しっかりと嵌められた手枷はぶつかり合う金属音を奏でるだけでびくともせず。己が攫われるずっと前から男の支配下にあったアンナにとって彼の命令は絶対なのか。目の鼻の先だというのに手足も出せぬまるで彼らはスクリーンの向こう側にいるかの様だ。己のせいだというのに彼女が罰を受ける必要など何処にも無い、締まりかけた喉から絞り出しながら必死に訴え掛け。)

アルベリク、手を出さ無いで!アンナに触れたら許さ無いわ…!

  • No.20 by アルベリク  2020-08-20 13:47:00 



(/お知らせのため上げます、お互いマイペースにとお話してあるものの自分が投稿後めちゃくちゃ更新ボタン押してしまうタイプなので念の為お知らせを!
現在リアルで少々忙しくそのためこれまでのペースよりロルのお返しが遅れます、おそらく明日の夜か明後日頃になりそうです。それまではおそらく確定でお返しできないので、どうか更新をお気になさらずごゆるりとお待ちくだされば幸いです。)


  • No.21 by レティシア  2020-08-20 14:58:01 


(/今日は!そうでしたか、私も何かしでかしてしまったのでは無いかとそわそわしていたのでご一報を頂けて安心しました。屑様も私が待っている…と思うのは気持ちの焦りになるかもしれませんので、どうぞリアル優先でお願いしますね!お返事はいつでも構いませんので気長にお待ちしております、ではでは!)

  • No.22 by アルベリク  2020-08-21 21:04:15 



(/しっかり必要な連絡だったようでよかった! ご心配をおかけしました。優しい言葉をありがとう、おかげで今夜ロルをお返しすることができました。
またこれも念のため……現在レティシアを拘束し無理やり観客にしてしまっているのでロルの描写では不自由させてしまうかと思いますが、アンナの拷問の終盤……おそらく此方のもののみカウントで今回のを含めず1~2レスほど挟んだあと、レティシアを解放する予定です。)



(レティシアの必死な声、そしてガチャン、と手錠の鎖が鳴る音にほくそ笑む。ワゴンの傍に立つ目の前のメイドの表情はどこか虚ろで、しかしその奥には悔悟や自罰の色がかすかに見て取れるようにも見えた。レティシア同様にまともな人間だからこそ、今の状況を天罰のように感じていることだろう──今度は自分の番が来たのだ、己が逃げていい理由などないと。
ならば彼女の覚悟を汲み取って、晴れ舞台を用意してやろう。ワゴンの上から鍵を取り、床に隠れていた鍵穴に差し込んで、己の背丈ほどもある太い木の棒をぐいと引き出す。背後から息巻く訴えの声は無情に聞き流しながら、彼女の手にしていたリボンでアンナの両手を棒の高い位置に括りつけて拘束──これで本能的に逃げ出すことも許されない。シルクの布で目隠しをすると、次はいよいよ、アンナ自身が普段から仕事として研いでいたナイフの出番だ。月明かりに翳してその具合を確かめながら、ここで初めて今宵の舞台の“観客”を振り返り、異様な光景に反して穏やかに笑み。)

レティシア。俺はおまえの──その履き違えた高貴さを、本心から気に入っている。

(それだけは彼女の瞳をまっすぐ見据えながら言うと、反転し、アンナの背中にナイフの刃先を突き立てて、画家が絵筆を動かすかのようにゆっくりと走らせ始める。p……e……c……h……“罪人”、という彼女にふさわしい言葉を嫌でも理解できるように、その赤い血を流させながら。時折痛みに声が上がれば叱りつけるように更に深く刻みつけつつ、しかしその声だけは依然として、お気に入りの彼女に投げかけて。)

状況も立場も弁えず……未だに自分を貴族の娘だと誇ったようなその態度は、見ていて愉快なほどに哀れだ。どこでその性根を養った? 生まれつきか? お前より地位も気位も高い女を盗賊に売る前に教育したことがあるが、少し脅せばすぐにそこらの娼婦より尻を振るようになったぞ?


  • No.23 by レティシア  2020-08-22 07:53:28 


(/おはようです、今後の詳細な展開まで有難う御座います…。本当に有難う御座います。お返事を頂けて嬉しくて舞い上がってしまったのは秘密です。
今後もリアル優先でお願い致しますね!そしてお身体を休められる時はしっかりと休めて下さいまし、背後はいつでもわくわくしながらお待ちしております!)



アンナ、どうして………、……やめて!!アルベリクッ、アンナを傷付けないで!お願いっ、お願いアルベリク…。

(まるで彼に敷かれた運命を受け入れてしまったかの様に動かず、手足と視界の自由を奪われ、成されるがままに居る彼女へ小さな疑問の声が上がる。彼女がこれまでに何を指示され何を行ってきたか、全貌は分からないが虐げられて良い理由など何処にも無い。そんな風に罪を背負う理由など…。余程男は残忍な事をしてきたのだろう、彼女らの生への渇望を蝕んでしまう程。…いや彼女の、アンナの運命を左右させたのは己なのかもしれない。逃亡への後悔が幾層にもなって重くのし掛かり絶望の色へと瞳を変えていく。
不意に視界に映り込んだ鋭利な物体。よく研がれたそれは月光を反射させ一瞬己の視界を奪い、再び目蓋を持ち上げて愉快に微笑む男と視線が合わさった。刹那、耳を掠めるアンナの小さな悲鳴に飲み込まれそうな瞳から視線を逃して震えた身体を見遣る。此方からでは背後で何が行われているのか見えないがナイフにより傷付けている事は一目瞭然であった。どんなに訴え掛けても彼には響かない、手首に食い込み、蔓延る鱗が剥がれようと手枷はびくともしない。己が狼狽る姿を見て愉しむ男に向かって懇願する事しか出来ない。いつの間にか一筋の滴が頬を濡らしていた。)

______本当に可哀想な人ね…そうやって力でねじ伏せ従える心算でいるの?…思い通りにならなければ暴れ出す、まるで子供みたいだわ…。私、私達は褥に仕える為の奴隷でも無ければ子を孕む道具でも無い!私が受け継いだものは名誉や財産なんかじゃ無いわ、貴方が一生もかけて掴もうとしても掴めないものよ…!

(恐怖や悲しみ、憎しみに震えるその身体を抑えようと奥歯を噛み締める。深海に沈んだまま心まで凍りついた哀れな男。頭上から差し出された数多の手に気付かず、永遠の孤独に囚われるのだろう。哀れみを哀れみで返す様に背後で狂気を振るう彼を見つめた。
弱々しく今にも消えてしまいそうな声色に力が籠る、この醜い呪いと共に生み堕とされた日から繰り返されていた母の言葉が脳裏に響いた。今一度手錠を鳴らしてこの場から何とか逃れようとしながら、鋭い瞳孔で睨み付けて。)

  • No.24 by アルベリク  2020-08-22 15:10:09 



(/なんだそれなんですかそれクソほど可愛いが……??(Twitter構文)
ありがとうございます! 今後も気軽に連絡していきますね。このご時世、背後様もしっかりとご自愛くださいませ。)


(“貴方が一生もかけて掴もうとしても掴めない”……その言葉に一瞬、ぴたりと動きが止まる。虚空を見つめる瞳、暗くなる視野、遠く聞こえる子どもの絶叫、煮えたぎった油が床の上で立てる音。
しかしすぐに意識は今へと立ち戻り、ワゴンから塩入れを取ると、アンナの背中の戒めの傷口にぐりぐりと塗り込んだ。掌の下、耐えきれずに悲鳴をあげてのたうつ女を見下ろして、本来の己を取り戻しながらゆっくりと息を吐く。暖炉の元へ歩いていくと、先端が薄赤く熱した火掻き棒をその手の中に。アンナの元へ戻り、烙印の仕上げとして文字を囲むように残酷な線を焼きつけ、肉と血の焦げる匂いで己の肺が満ちていく。
用済みの器具は床の上に、ガクガクと震える女から鞭を振りほどくと距離を取り、涙に濡れながらも激しく睨みつける青紫の瞳と再び視線を絡ませて。)

……だが、その貴い人間であるはずのおまえは。子どもと呼ぶ男に何ひとつ手出しできずに、そこから見ているしかないわけだ。違うか?
おまえの信念は正気を保つためだけのまやかしだよ、レティシア。わからないなら教えてやる。おまえがあの地下室で十七年教え込まれてきたことが──

(振りかぶり──まっすぐ一発。そしてもう一発──)

──今ここで、何になる? あの女を救えるか? そうだ、他の協力した奴の名前を吐けばそうしてやろう。でもそれがおまえにできるか?

(答えを待たずして、折檻は続く。空気を切り裂くあとに、女の動物じみた叫びが上がる。あらかじめ刻んでおいた背中からは血が派手に飛び、女の足元には恐怖が極まった失禁も交じってグロテスクな反射が広がる。興が乗る、好い心地だ。だが、女の背中はまだ赤が少ない。もっと手酷く荒らしてやらねば罰にはなるまい。嗜虐心がそそられるままに、もう二発、三発と、容赦なく鞭を振るっていき。)


  • No.25 by レティシア  2020-08-23 21:36:30 



(彼の一瞬の瞳の淀みに気がつくも、瞬く間に消え失せた様子に心の引っ掛かりを感じた。気のせいだったのか____その束の間甲高い悲鳴に肩を揺らし男の悪行へ注目をする。暖炉から取り出された物に此方も小さく悲鳴を上げて幾度と抗議するも、ジュッと灼ける音に息を詰まらせ続いて漂う肉の焦げた香りに嘔気を催した。
男の言葉がナイフとなって心へ突き刺さって行く。こんなにも近くにいるにも関わらず、己は安全な場所で責任を負って手を差し出してくれた彼女が暴行を受ける姿を見ている事しか出来ない。あまりに無力で非力だ。罪の意識が黒く濁った泥となり抉られた心の傷に浸食していく。それは深く、深く…記憶に触れるかのように。)

まやかしなんかじゃ無い……!違うわ……違う……嗚呼、アンナッ……!

(乾いた鞭の音が鼓膜を震わせた。思わず現実から逃れようと瞳を瞑ってしまう。その間にも鋭い音は止む事なく、その度にアンナの悲鳴が部屋一杯に響き渡る。瞳を瞑っていれば肉の裂ける音や血液が飛び散る音、その他様々な惨たる音が襲い掛かり、耐え切れずに瞳を開いた先で見えた残虐な光景に絶句した。
今度こそ胃から迫り上がるもの感じるも、出てきたものは少量の胃酸で口元を汚し。荒い呼吸の中思い出される浅ましい感情。安全だからと地下に閉じ込められていたあの頃、外への憧れを捨てられずにいた。家族の血に染まった床を這いずり、初めて目にした月光があまりに____美しかった。
アンナを救いたい、然しこれ以上の犠牲を出したくも無い。凡ゆる罪悪感に苛まれ、嗚咽混じりに子供の様に泣きじゃくりながら囚われた両手を組み懺悔を)

…御免なさい、御免なさいアンナ…っ、私のせいで、御免なさい……

  • No.26 by アルベリク  2020-08-25 01:00:32 



(──何十回、罰の鞭を振るっただろうか。背後から聞こえる少女の声に変化が生じたのが耳に届き、ふと腕を下ろして寝台の方を振り返る。月明かりにぼうと白く浮かび上がる少女。その華奢な影は、気高い怒りに猛る獣のようだったそれまでとは違って、弱々しく……罪を悔いながら……許しを乞うていた。
琥珀の目をかすかに見開く。何が起きている? 想定していたものと違う。自分が彼女に興味を抱き、気に入るようにまでなったのは、彼女がどんな仕打ちを受けようと強くあろうとしたからだ。己にいつも、怒りに燃えるまっすぐな瞳を向けてきたからだ。アンナを拷問することで、彼女は罪悪感に駆られながらも、それでも打開策を諦めないものと思っていた。彼女の信じる人道を穢す自分への怒りを忘れないと思っていた。
だが今の彼女は──何故か、まるでここにいない。そこにいることにはいるが、どこか遠い、己の届かない、だが奇妙な親しみを覚える彼女の内側へ潜っているように見え……気づけばそちらに歩み寄り、寝台に乗り上げて細い顎に手を添えると、視線を合わせ。)

……レティシア、俺を見ろ。

(有無を言わさぬ声で命じながら、今まで自分が見たことのないなにかを浮かべている彼女の目を、黙って覗きこむ。濡れた青紫。気に入っていた宝石が急にそこらの紛い物と同じつまらないものに見えてきたような喪失感と、だがそれ以上の、悪を退く美しい聖女の中に実は悪魔が潜んでいたような背徳めいた興奮。いったい何が彼女の琴線に触れたのか、それを確かめたい。後にしてきた床の上で句r¥ずれ落ちている女への残酷な仕打ちを思わせぬほど穏やかな、真摯な声で、彼女にまっすぐ囁きかけ。)

なにを……考えている。なにを思い出している? なにを見ている。答えろ、そしたらおまえの望みもひとつ叶えてやる。そこのアンナを解放しろというなら、そうしてやる。


  • No.27 by レティシア  2020-08-25 11:58:52 



(ツンと香る錆びの臭いが鼻を掠め、視線を持ち上げ琥珀色の瞳へ。涙により霞んだ視界の中、顕になる男の姿に反射的に肩を小さく震わせ眉を眉間に寄せた。今更何を答えろというのか、己の浅ましい気持ちを見抜いていたのでは無いのか。唇を開くにはあまりに重たく、アンナの解放を口にし無ければ嗚咽さえ、喉の奥へと飲み込んでいた。少しばかり視線を背後へと向けて彼女の安否を確認するが此処からでは呼吸をしているかも分からず、更に目頭に涙を浮かべて。)

……分かっているでしょう。貴方の言う通り、私は無力で、誰かに尻拭いをされなければ生きていけない。なのに私は…。

(____捨て切れなかった、外への憧れを。馳せた想いを、地下の底で何年も、何年もまだ見ぬ空の暖かさを。羨ましかった、食事を運び終えた後地上へ続く階段を登る母の姿が、異性を語る兄弟の自慢話が。
そして、初めて外へと連れ出されたあの夜。素足で引き摺られながらも感じた土の感触、仄かに稲穂の香りが漂う風の匂い、数多に煌く美しい星々に、遠くで聴こえる獣の声。家族が虐殺されたと言うのに、地上に広がる全てが新鮮でこの胸を擽ったのだ。…嗚呼、なんて浅ましく罪深いのだろう。
彼を罪人と呼ぶのならば己も何ら変わらぬ罪人で、同様に永遠に孤独なのかもしれない。
時間にすればほんの数秒の間、然し次に唇を開くまでに体感時間は随分と長く。再びあわせた視線は一切の濁り無きもので、ほんの僅かに眉を落とし口の端を緩めてみせ。)

私は、…貴方を許せないけれど、心の奥隅で感謝もしている。

(その刹那、顎を掴む指先を振り払う様に顔を動かしアンナの血液がべっとりとついた指先目掛け鋭い牙を立て、追いやられていた敵対心にか細く火を灯し。)

  • No.28 by レティシア  2020-09-01 03:24:28 


(/今晩は、お元気しておりますでしょうか?
お忙しくしていらっしゃるかと思い、非常に迷ったのですが一週間程経ちましたので継続の確認だけさせて下さい。私の文章や展開が主様の思い描くものと異なっていたら本当に申し訳御座いません。また私生活の方が多忙であり、お返事が返せない状況であれば、尚更申し訳御座いません…。

とても久しぶりに考えさせられる楽しい物語でしたので、あまり催促する様な真似はしたくなかったのですが考え込んでしまう性格故、こうして継続の確認を取らせて頂きました。
後一週間程お待ちして、お返事がない様でしたら打ち切りとさせて下さい。またもし此方を見ていても打ち切りの意思があればご負担になるかと思いますのでお返事は頂かなくて結構です。
背後はとてもチキンですので下げで投稿させて頂きますね、此方を見ていても見ていなくても構いません。本当に本当に楽しい物語を有難う御座います。
それではお待ちしておりますね、どうかご健康で。)

  • No.29 by レティシア  2020-09-09 00:14:04 


(/今晩は。ご無沙汰無く一週間程経ちましたので打ち切りと致しますね。とても短い間でしたが、すごくすごく楽しかったです。本当に有難う御座いました。お忙しくしていらっしゃるかとは思いますが、まだまだ残暑の厳しい季節ですのでどうかお身体を崩さぬようにご自愛下さいませ。そしてまたどこかで屑様が楽しい物語を紡げている事を切に願っております。それでは長々と失礼しました。)

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