美月)麗奈が部屋を出てから、また布団に潜り込んでしまったのだ。
美月は、頭を掻いた。
美月)ああ、今度はちゃんと起きるよ。
美月は笑った。
美月)さてと、顔を洗うか。
美月は立ち上がり、洗面所に向かった。
美月)ふぅ。
美月は、顔を洗い、手拭いで吹いた。鏡を見ると、遠くに人影を見かけた。美月は振り返ったが、そこにはいない。もう一度、鏡を見ると、その人影もなくなっていた。
美月)気のせいか?
今剣:ごはんだー!
岩融:朝からいい匂いだ
蜻蛉切:燭台切と麗奈が作ってくれたそうだ
三日月)ほう、そうか。
小狐丸)早速いただきましょう。
美月)お待たせ。
小狐丸)油揚げが入っていて美味しいです。
燭台切)そう言ってもらえて嬉しいよ。
美月)大きいのは、何でもよく入るな。
美月は二個目を取りながら言った。
麗奈:ふふっ、喜んでくれてよかった
岩融:麗奈は料理もうまいから、どこに嫁いでもやっていけるな
三日月)そうだな。その者は幸せだろうな。
小狐丸)羨ましいですねぇ。
燭台切)そうだね。麗奈ちゃんのご飯もっと食べたいし。
太鼓鐘)確かにその通りだな、みっちゃん。
麗奈:光忠、貞…
大倶利伽羅:…(光忠と貞に嫉妬し)
美月)鶴から見たら、3人は皆子供に見えるのか?
鶴丸)おう。俺より若いからな。
鶴丸)つまり、俺が一番偉い!
美月)子供っぽいの間違いでは?
小狐丸)同感です。
三日月)変わらず若く見えるぞ。
鶴丸)そんな~
鶴丸)つまり、俺が一番偉い!
美月)子供っぽいの間違いでは?
小狐丸)同感です。
三日月)変わらず若く見えるぞ。
鶴丸)そんな~
鶴丸)つまり、俺が一番偉い!
美月)子供っぽいの間違いでは?
小狐丸)同感です。
三日月)変わらず若く見えるぞ。
鶴丸)そんな~
中の人)ごめん、なんか連続で3回も送ってしまった。
麗奈:鶴丸はそのまま元気なのがいいな(ニコニコ)
お気になさらず
鶴丸)麗奈は優しいなぁ。あっ!光坊に貞坊はどうだ?俺のこと偉いと思うか?伽羅坊逃げるなよ!
大倶利伽羅:何言ってんだ。あんたは偉いとかじゃない、うるさいだろ?
麗奈:厳しい…
燭台切)直ぐには決められないし、もうちょっと待ってくれる?
太鼓鐘)考える時間をくれ。
鶴丸)伽羅坊の答えが一番辛い!
美月)ごちそうさま。
三日月)美味かったぞ。
小狐丸)ええ、本当に。
燭台切)よかった。鶴さん、ちゃんと言うから、落ち込まないで。鶴さんは、確かに驚きとかで困るときもあるけど、助けてくれるから、いつも感謝してるよ。
太鼓鐘)みっちゃんの言う通りだぜ。俺も鶴さんに助けてもらってるからな。
鶴丸)光坊、貞坊・・・
蜻蛉切:麗奈、片付けをしておく
麗奈:ありがとう。でも大丈夫?
蜻蛉切:早く馴染めるようになりたいからな
蜻蛉切:ありがたい(自分だけではやはり心許ないと思っていたため、安心し)
美月)こういう時は、頼ってくれて構わない。助け合いが大切なんだ。
燭台切)あとは、僕が洗っておくから。
美月)ありがとう、燭台切。
美月)今日は、内番何かな?
美月は表を見に行った。すると、なんと大倶利伽羅と畑当番だった。
美月)大倶利伽羅を呼ぶか。
美月)今日は、内番何かな?
美月は表を見に行った。すると、なんと大倶利伽羅と畑当番だった。
美月)大倶利伽羅を呼ぶか。
美月)大倶利伽羅、今日は一緒に畑当番だ。最近、日射しも強いから、これ被ってね。
美月は麦わら帽子を渡した。
美月)今日は、野菜の収穫だな。よく実っている。キュウリなどは、漬け物にすると美味いだろうな。
美月はキュウリを収穫しながら言った。
美月)本当だ!これも収穫しようか。
美月は、とうもろこしを見て言った。
美月)炒めても、生でも美味しいからな。みずみずしいのが何よりの証拠だ。
大倶利伽羅:さっさと終わらせるぞ(次々取っていき)
美月)ああ、炎天下の中ずっといるのは勘弁だからな。
鶴丸)そんな二人に光坊から届けもんだぜ。
鶴丸は、冷たい水が入ったペットボトルを持ってきた。
美月)これはありがたい。礼を言っておいてくれ。
鶴丸)分かったぜ。
美月)早速飲もう。
美月)もちろん、手伝うよ。水分補給していただけだ。
大倶利伽羅:(一際大きいとうもろこしを引っ張って)
美月)また立派だね。
美月はトマトを収穫して言った。
美月)燭台切、豊作だよ。あと水ありがとう。
燭台切)よかった~、確かに豊作だね。そこに置いといてくれる?
美月)あいわかった。
美月は、棚の近くに置いた。
大倶利伽羅:(同じく置いて行くとさっさとどっかに行ってしまい)
美月)嬉しそうだね。
美月は大倶利伽羅を見て、燭台切に言った。
燭台切)うん。
麗奈:ご飯が楽しみだね(ニコニコ)
小虎:にゃ(食べたそうにしていてテーブルの前に整列していて)
麗奈:あら、かわいい(デレデレ)
燭台切)漬け物に出来るものもあるし、冷製パスタでトマトを使ってみようかな。
燭台切)よだれ、よだれ
燭台切は、麗奈に言った。
美月)冷製パスタか。美味そうだな。
燭台切)本当!じゃあ、洗った食器拭くの手伝ってくれる?その後、食器をどの棚にいれるかも教えるから。
蜻蛉切:わかった
麗奈:小虎ちゃーん(ぎゅー)
小虎:にゃっ
美月)麗奈、小虎でもそんな風に言ったら、怒るんじゃないか?
燭台切)よし、終わった。ありがとう、蜻蛉切くん、手伝ってくれたから、早く終わったよ。
蜻蛉切:よかった
石切丸:燭台切さん、蜻蛉切さん、麦茶用意してあるよ
燭台切)ありがとう、石切丸さん。ちょうど喉乾いてたんだ。
麗奈:だいぶ人間の体に慣れてきたみたいだね
蜻蛉切:まだまだ不慣れなことはあるが、人の体は楽しい
蜻蛉切:ありがたい
麗奈:私もいろいろ教えてあげる
麗奈:ってことで、私と散歩行かない?
蜻蛉切:ああ(嬉しそう)
美月)仲良くやっているようで良かった。(二人の様子を見ながら)
五虎退:美月さん、遊びませんか?(シャボン玉持って)
美月)おや、五虎退。それは何だ?
美月は首を傾げた。
五虎退:シャボン玉です。吹くとこんな風にふわふわと飛ぶんです
美月)ほう、吸うのではなく、吹くのか。
美月は、五虎退がしたように、シャボン玉をゆっくり吹いた。すると、大きなシャボン玉が出来た。
美月)あなや、大きいのが出来たぞ。
五虎退:すごいです!(大きいシャボン玉見てワクワクし)
五虎退:はい。早く吹くと小さいシャボン玉ができます
美月)ふむ・・・
美月は、今度は、息を早く吹いた。沢山の小さいシャボン玉が宙を浮いた。
美月)これはこれで綺麗だな。
五虎退:でしょう!
小虎:(シャボン玉にパンチしたりして遊んでいて)
美月)小虎の遊び道具か。どれ、全部割ってみよ。
美月は、あちこちにシャボン玉を作った。
美月)なら、次は順番に出して行くから順番どおりに割ってみよ。
美月は左から、シャボン玉を間を開けて作っていった。
美月)順番どおりに割るのも出来るとはな。驚いたぞ。
(その頃麗奈は)
麗奈:これが万屋。名前の通りなんでも売ってるの
蜻蛉切:これは素晴らしい
麗奈:実は欲しい本があって来たんだ(ニヤニヤ)
美月)お、帰ってきたか。そうだ。
美月は木の影に隠れ
美月)お帰りー
と言うと、シャボン玉を吹いた。
麗奈:シャボン玉だ!
蜻蛉切:これは?
麗奈:大丈夫。害はないよ
蜻蛉切:ああ。こんな道具があるとは
麗奈:あとはこういうの(水鉄砲)
美月)蜻蛉切が来たときに、遊んでいたものだ。この暑い時期には丁度いい。
美月)水鉄砲はそういう物だ。
美月は、ガシャンと大きな水鉄砲を担ぐと麗奈に向けた。
美月)種類も豊富だ。
美月はそう言い、麗奈に大量の水を噴射した。
麗奈:み、美月…(また服が透けて)
蜻蛉切:!?///
五虎退:あわわ!///(どうしよえと慌てて)
美月)少々やりすぎたか。急いで着替えたほうが良いな。
麗奈:はーい(タッタッタ、と走って着替えに行き)
大倶利伽羅:な、なんだその格好は!?
麗奈:遊んでた(部屋に入って)
美月)あれほど可憐だと、流石に透けると平常心を保つのも大変だ。
大倶利伽羅:……はぁ(麗奈のスケスケの姿を見て顔を覆いながらため息ついて)
三日月)あの姿は少々困るな。
小狐丸)そうですね。自制が効かなくなりそうになります。
石切丸:今、麗奈さんが走っていったけど、どうしたのかな?
三日月)水遊びで濡れたらしいから、着替えに行っているようだ。
三日月)おや、子虎は甘えたが多いな。次は俺に甘えたいのか。
三日月は子虎を抱き抱えた。
三日月)構わない。小虎と触れ合うのは楽しいからな。
蜻蛉切:やってみよう(吹いて小さなシャボン玉が出てきて)
小虎:にゃあ!(飛び付いて)
麗奈:かわいい(癒されて)
美月)案外楽しくてな。シャボン玉を作ると、順番に割るんだ。
小虎:にゃ(割っていき)
麗奈:なんでもおもちゃだ
美月)そうだ、逆に割るなと言ったら、割らないのだろうか?
美月はふと思い、小虎に言った。
美月)小虎たち、次はシャボン玉を割るなよ。
美月はそう言って、シャボン玉を吹いた。
美月)賢い小虎だな。すご・・・
パンッ
美月は言い終わる前に、三日月がシャボン玉を割った。
三日月)割るのも楽しいな。
美月)君の辞書には待つはないのか?三日月。
美月)まぁ、良い。また作ればいいだけだ。
パンッ
三日月)どうかしたか?
美月)(イラッ)
美月は、もう一度作った。しかし、三日月が出来たものを次々と割っていく。
美月)いちいち割るな!私は、どこまで飛び、あの姿を保つか見たいんだ。
三日月)あいにく、割るのが楽しい俺に割るなは、聞けぬ。
小狐丸)あの二人は似てますよ。子供っぽいところも、敵には無慈悲なところも。
小狐丸)おや、ありがとうございます。
美月)いい加減にしろ、三日月!何度言えばわかるんだ!
三日月)俺が楽しんでいるんだ。好きなだけ、シャボン玉を飛ばすと良い。全て割ってやるぞ。
美月)私は割ってほしくないんだ!
三日月)そう怒るな。
美月)誰のせいだ!
美月と三日月は、目を合わせ、火花が散っている。
美月)流石に我慢できない!
三日月)気が短いな。もう少し気長になったらどうだ?
美月)怒らせてるのはそっちだぞ!
小狐丸)蜻蛉切殿、あの二人はああなると、止まらないので、離れておいた方がよろしいですよ。二人は神の端くれ、力も強さも、全く違います。普通のものが、真っ向から勝負しても、勝てません。きっと目を閉じてでも、倒せるでしょう。
蜻蛉切:そ、そうか…
麗奈:ねえねえ、よかったらひまわりがいっぱい咲いているところがあるんだけど、行ってみる?
蜻蛉切:ひまわり?
麗奈:これ(スマホを見せて)
蜻蛉切:夏の間にだけ咲く花。中には自分と同じぐらいの背の花もある…!
五虎退:行きます!
麗奈:もちろん。と言うことで早速出発~
五虎退:わーい!
三日月と美月は、その様子を見て
美月)やめるか。
三日月)そうだな。久々に楽しめたぞ。
美月)三日月が楽しんでいただけでしょう。
三日月)そうだな。麗奈、俺たちも行っていいか?
美月)綺麗な景色はいつ見ても楽しいから見せてほしい。
美月)なら、連れてってもらおう。
三日月)よききな、よきかな。
麗奈:あそこだよ(丘一面、黄色一色で塗りつぶされている)
五虎退:まぶしいっ!
美月)黄色い絨毯か!
三日月)これは圧巻だな。
小狐丸)こんなに綺麗な場所があったのですか?
蜻蛉切:これがひまわり
麗奈:綺麗だね(ひまわりと並んで)
五虎退:あ、麗奈さんの帽子に花びらがついてますよ(とって)
麗奈:ありがとう
蜻蛉切:背の低いひまわりだと自分だけひまわり畑から顔が出ているような気がするのだが…(遠くから見たら蜻蛉切の顔だけが見える状態で首から下は黄色の絨毯の下だ)