ねぇ、振り向いて ≪ 〆 ≫

…突つかないでくれないか、って前も言っただろ。それと俺は毎日、弁当だから。あんたは俺じゃなくても友人がいるだろ。そいつらと食べたらいいんじゃないか？
（授業が終わり、教科書や筆記用具を片付けている中、背中をつんつんと突つかれては流石に制止の声を掛けない訳にはいかず、振り向かないながらも相手の問いには一応、答え。健康管理のため、基本は毎日、弁当だと告げ。何かしら余程の理由がないときは学食には行かず。静かな空間が好きな自分は相手がちょっかいを掛けてくるまでは一人で食べることが多く。相手は自分と食べなくとも沢山の友人がいることは知っていて。相手の性格からして、友人にご飯に誘われることも少なくなさそうで。その友人たちと食べなくていいのか、等と考え）