え…… (想定外の言葉、だった。彼はずっと自分に、1人で色々出来るように、後の国を統べる者として、なんでも完璧にこなせるように──、そんなことを望んでいると思っていた。なのにこれからもドジでいてくれ、とは。驚きで、思わずそんな声が漏れる。嬉しいのと同時に、胸に込み上げてくる何かがあり。若干瞳が潤むも、誤魔化すように彼の手を取って) っ…ヴィラ、行くぞ!早くしないと日が落ちるだろ