(不意打ちでの誉め言葉。思わず彼の顔を見、慌てて顔を背ける。なんだかんだ言って、使用人達からのどんな「おめでとう」よりも、執事からの誉め言葉の方が嬉しかったりするから不思議なものだ。こんな祝い事の席では特にそう。変に嫌味も籠っていないため、尚更嬉しさも増し、同時に気恥ずかしさもあるという。いつもなら変に意地を張って「当然だろ!」みたいなことを言ってしまうのだが、彼のその言葉を素直に受け取って) ありがとう