酒井 2020-07-23 16:24:32 |
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呆れる事はないだろう、。俺は君の愛されてるのを分かっている様な振る舞いが好きだからな。
…少々幼すぎたか、はは、すまない。ギャップ萌え、と言うやつか?
却下か…それは残念だな、君の方が俺よりも軽いからいけると思ったんだが。
それは…困るな……悪かった。
すまない、俺の方も先に伝えておくべきだったな。たまに数日開く事もあるが、俺もいきなり蒸発する事はない。安心してくれ、それと、ありがとう。君もまだまだ暑いから水分補給を忘れずに無理しない程度に頑張ってくれ。?
自分が思ったよりも彼の返事は早くに返ってきた。が、それ以上に彼の行動に驚かされ、一歩後ろに下がる。
「…!…あぁ、ありがとう。じゃあ喜多見君、と」
一歩下がり指が離れた部分に手を当てながら、喜多見凪と、彼の名前を繰り返した後そう告げる。悪戯っぽく細められた彼の目と視線が合うと心の奥が騒つく。
「勿論だ。アレを片付け終わった後、お礼がしたい」
お礼をする相手の名前も知らないなんて…と思ったのかどうかは分からないが平然と何の遊びもない真面目腐った返事を返す。そしてアレを置いてある場所を彼に問う、早く片付けてしまわねば。靴を脱ぎ壁を汚さない様出来るだけ触れずに、そこの扉を開ける。が、扉を開けたまま立ち尽くす。その部屋には一面糸ノコやらペンチやナタやら。明らかに"そう言う部屋"だった。この男も一線を超えている人だと思っていたが、予想以上の道具の種類に圧巻された。
「これは……喜多見君はその道の仕事人だったりするのだろうか?」
死体の近くに座れば、それを持ってきていた大きな麻袋の中に無理矢理押し込む。そしてそれを俵担ぎにすれば彼の方へと向き直る。
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