酒井 2020-07-23 16:24:32 |
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好きな奴には優しくしたいと思うのが当たり前だろう、?だが…お人好しか、そんな自覚は無いんだがな…それに、そんなに惚れてるだの言われたら自惚れてしまいそうだ。
いいや、寧ろ押し付けてしまった様な此方ばかりが選んでしまった様で申し訳ない、、君と一緒に出来る、と考えるとどうしてもヒートアップしてしまう。
心配は要らない、、ふふ、そう言う過保護でストレートな所好きだぞ。
いや、いや、、謝ることでは無い、寧ろ称賛したい。犯人同士の設定で問題ない、、一目惚れ、も了解した。…と言うか凄いな…これだけ考えてくれたのか、、!そう言うところも好きだ、、頑張ってくれたのか、と抱きしめたくなる。感謝しなければな、ありがとうを何回言っても足りないくらいだ。この中から選ぶ、となると…全てが好み過ぎてどうしても迷ってしまうな、、、二つ返しても構わないか?どちらか一方は切ってくれて構わない。
「2:ナイフを握り直し血溜まりに倒れ伏した人間の皮を被った獣を見下ろす。殺してやった…という感覚が満ちていくと同時に血という血が逆流する、高揚か不安か恐怖か、似ても似つかない感情が脳をグルグルと駆け巡っている。荒い呼吸を沈めるも煩いぐらいに高なった心臓は中々治ってくれない。「あ」顔を拭い視線を目の前へと上げると思わず声が漏れた。我ながら間抜けな声だ。目の前に男が立っている、此方をじっと見つめている。暗く見えないが自分と同じかそれよりも若いだろう。不味い。一瞬、今度は全身の血が引いていくような感覚がしたがすぐに治る。そしてもう一度、あの全身の血が逆流するような。相手が口を開く前に血溜まりのこちら側へグイ、と腕を引く「……今日見た事は誰にも、言うんじゃない。」呼吸がどんどん荒くなり心臓が派手にノックしている。一人も二人も同じ、だと思っているのだが中々手が出ない。当たり前だ、コイツは一般人、なんの罪もない男なのだ。出来る事なら見逃したい、そんな気持ちで相手の首元へとナイフを突きつけた。」
「3:目の前から歩いて来たコイツは、失恋の自棄酒でも煽っていたのだろうか、覚束無い足取りだった。ただの酔っ払いであれば気にも留めなかったが、その男は一瞬で俺の心を奪った。甘い顔立ちは酒に当てられほんのり赤く潤んだ瞳はそれに見合わず妖艶だった。その表情は幼くも見え、ふらふらとした足取りさえとても愛おしく見えた。あぁ、駄目だ。いつの間にか俺はその男に惹きつけられ、今こんな監禁の真似事の様なものをしている。彼が人気のない、如何にも拉致られやすいような道を歩いていたのが更に悪かった。
自室で準備を終え、相手が眠っているであろう部屋へと降りていく。
「あぁ、起きていたのか」扉を開けると彼と目が合った。眠っているだろうと思い込んでいただけに少々驚いたが、近づき、鎖が届かない位置で止まる。そして「調子はどうだ」と続けた。拉致の仕方もあるが、それ以前に彼の足取りが覚束なかった事もあったから、だ。皮肉では無い。」
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