伊吹 2020-07-17 22:35:08 |
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…へへー、さっすが志摩ちゃん。わかってんじゃん。
(聞こえてきた相手の皮肉混じりな言葉の中にも確かな温かみのようなものを感じてはニヤリと笑いやはり志摩は自分を分かっているなと満更でもなく。待ちきれずにテンションマックスで探し始めた自分を嗜めるように制してくる相手はどこか嬉しそうに見えてはまた嬉しくなって。それは温泉旅行に行ってゆっくり出来るから?それても自分と旅行に行けるから…?あるいはその両方か…。幾分近づいた二人の距離感。でももっと志摩に近づきたい…もっともっと…。この旅行はその良いきっかけになる予感しかせず「はぁい…お、ここ安~。でもあんまり評価良くなぁい…こっちは…」嬉々として返事しながら探していればあっという間に家へと着いたようで相手に声をかけられ「うん、すぐ入る。へへ…志摩ちゃん、運転ありがとね」幾つか旅館をピックアップしてはスマホをポケットに仕舞い、相手に微笑んでは運転のお礼も告げて車を下りて「志摩~早く~」玄関の鍵を開けてくれないと風呂には入れない。相手に髪も乾かして貰えない。早くと声をかけて玄関前で待っていて)
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