パラボラ　(　締切　)　

　＞アーニャ

それもそうかも。アーニャも食べたいならわけあいっこだね。
(　きらきらの優しい王子様。自分の前では可愛い面を見せてくれる彼女が時々見せるスマートな優しさは、それはそれで悪くない。そんな彼女が自分のもの、なんて優越感が芽生えるから。アイスが掬われる間、くるくると丸く形作られていく様子を目で追うとそれだけで頬が緩む。黄色もキャラメル色も、異なった味ながらそれぞれの色を出している。空いた席に座ると、彼女の言葉にこくりと頷いてキャラメルアイスを一口。キャラメルのとろけるような甘味とバニラが口の中で混ざりあい、独特なハーモニーを奏でて広がり。好きな味にへにゃりと緩い笑みを浮かべては、思い付いたとばかりに一口掬っては彼女の口元へと差し出して　)
ん、美味しい。アーニャもはい、あーん。



　＞ゆーくん

髪飾りかあ……あんまり着飾るのは恥ずかしい気もするけど。でもゆーくんのおすすめ、だもんね？
(　夏祭りと言えど、かなり気合いを入れているように見られるのではないだろうか。もし親友が私服だとしたら？と思い当たる節しか見付からず。それでも結局勝つのは彼への想い。恥ずかしさよりも可愛い姿を見せたい、見て欲しいとの気持ちが膨らみ。今までにも浴衣を着ることはあったにしろ、髪飾りまで選んで完璧にしたことはなかった。自分ではどれを選んだら良いのかよくわからず、彼へと選択肢を委ねようか。花の飾りひとつとっても大きいものと小さいものがあり悩ましい。腕を組んでうーんと悩む素振りをみせつつ、ちらりと彼の様子を伺って　)