パラボラ　(　締切　)　

　＞　歩

…！うん、是非とも行こう。歩も私のを選んでくれ、それで一緒にお祭りへ行こうね(　夏祭りデートが見事決行、そうとなれば必須アイテムは浴衣だろう。家にあるいくつか母の物と自分の物があったことを思い出し、どれを着ようか考えていれば彼からの提案。みるみるうちに表情へ花を咲かせるともちろんと言うように瞳を輝かせ何度か頷いて同意を示して。友人らと行く夏祭りとはまた違うのだ。しかも彼氏となれば学園の王子様とて、中身は女。可愛く見られたい時もある。ここで今まで通りの女の子達が喜んでくれるかつ自分の好きな色である渋い色の浴衣を着るよりは多少鮮やかな方がデートらしい。彼に似合う浴衣も選んであげたい。浴衣よりも甚平の方が似合うだろうか、色んな楽しい気持ちを弾ませ今日は珍しく繋いだ手を自分から引いて。)



　＞　りりちゃん


りりちゃんはね、黄とか橙がいいと思うんだ。柄は小さめでいっぱい散らばってる感じの、髪飾りを大きめにしてね…(　彼女に似合いそうな浴衣を早速見繕っては二つ選び出しついでに髪飾りの云々も口が止まることなく言葉がベラベラと飛び出す。好きな物にだからこそ饒舌になってしまうのでどんな浴衣をどう着こなして色合いあれこれを一方的にマシンガンのように話してしまい、ハッと気がつけば彼女の方を向き「ご、ごめん、りりちゃん！俺選ぶのが楽しすぎてめちゃくちゃ一人で喋ってたよね、ごめん…」と眉下げ八の字にしながら、でも絶対黄色と橙色を外すことはできない模様。)