匿名さん 2020-07-16 23:07:51 |
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( 高速バスでだいたい三時間ほど。ぐっすり眠っていた身体をイヤホンの繋がった携帯のアラームで起こされれば窓から見える風景に懐かしさを感じSNSへ上げるために一枚ぱしゃりと写真を撮りすぐさまアップ。目まぐるしく過ぎていった素敵な思い出しかない自身の出身校へ約一年ぶりに足を運ぶのは少し胸が踊るような、しかし緊張してしまうような。そんな気持ちを抱えつつ、上京してからなかなか会うことの出来なかった友人達や恋人へ思いを馳せ。幼い頃から服や飾り、ファッションに関することに敏感でまたそのような仕事をしたいと考えていたので高校卒業後、都心部への進学を決め現在は一人暮らしをしている。実家へは何度か帰省しつつも地元で遊ぶことはほとんどなかったのだ。長期休みも四日ほどしか帰らずあとはほぼ学校かバイトの日々を過ごしていた。とにかく今日までに必ず彼への贈り物を用意したかったため、怒涛の多忙生活を送った甲斐もあり欲しかったお揃いのブレスレットを購入することができ、今日渡せると思うとどんな顔をするのか想像でにやけてしまう。停留所でバスから降りしばらく歩くとそろそろクラスでの挨拶を終えた卒業生達が門のあたりにちょうど集まる時間である。そこにそぐわない少しだけ大人びた二人を見つければニコニコと頬緩ませ駆け寄り。)詩乃、三咲くん久しぶりー!ゆーちゃん出てきた!?
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( 待ち合わせ場所にて頬が緩んでしまうのは当たり前であろう。このご時世、外出の際にはマスクが必須条件で良かったと心から思う。時刻は午前10時50分を指し、新幹線改札口前は人で賑わっていた。どこの大学生もこの季節は春休みであるので誰も彼もが旅行を楽しむのだろう、本日は自分もその一員である。さらっと何気なく前回のデートでどこか二人きりで旅行へ行きたいと言ってみたら二つ返事で良いと返ってきた答えにはポーカーフェイス装いつつ心の中ではガッツポーズをしていた。友人達に囲まれた中で彼女と過ごすことが多く、それもまたもちろん楽しく思い出にはなるがやはり彼氏彼女たる者、好きな子と二人きりゆっくり過ごす時間だって欲しくなる。それが一泊二日、ましてや温泉旅行だなんて今までなるべく行い良く過ごすよう気をつけていた甲斐があったものである、普段のオレ、よく頑張った。いつもなら同じ時刻に着くか、自分が少し遅れてしまうかの二択だったが、遠足前の小学生がごとく、早めに家を出て予定の十分前に着くことができた。地元の大学へ実家から通うことを決めたのはこの日のためだったのかもしれないなんてふざけたことを考えつつ、腕時計を見るとそろそろ五分が経とうとし、彼女が来る頃かとイヤホンの音量を下げ周りを少しだけ見回したりしてみて。)
( とんでもなく久々に書いているので何か言動だったりおかしいところがあったり、またこのシチュエーションじゃねえ!やり直せ!との事でしたら喜んで( 犬? )やり直しますのでお申し付けください!!)
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