ロキ 2020-07-12 22:45:10 |
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( 戸惑いがちに伸ばされた指先は、とても繊細に優しく尻尾を撫でていく。こんな撫でられ方をした事が無い上、それが意識している彼女の指先だと思うと落ち着かなくて。速まる鼓動に気付かれてしまわぬよう平常心を保つことに専念し。やがて律儀に礼を述べる彼女。決して見返り等求めていないが、彼女にもっと近付きたいという思いがある今、触れたいという欲がどうしてもちらついてしまう。幾ら優しくてお人好しな彼女でも、欲望を剥き出しにしてしまえば当然警戒するだろう。しかし今なら、僅かなら許してくれるだろうか。目の前の彼女をじっと見つめると、願望のほんの一部分を口にしてみて )
礼になど及びません。ですが、もしも我儘が許されるのでしたら──…私もあなたのその美しい髪に触れてみたい。
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