ロキ 2020-07-12 22:45:10 |
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いえ、私の事はお構いなく。アヤナ様こそお先に──……っ、
( 家路を急いだつもりが間に合わず、二人びしょ濡れ状態でマンションの部屋に駆け込み。荷物で塞がった両手をあけようとするも、タオルで髪を拭われ、そちらに目を向けた瞬間息を呑む。濡れて透けた服は身体に密着し、女性らしいラインが強調され、しっとりとした髪や肌、唇が妙に艶っぽくて。慌ててぱっと顔を背けたが、瞳を奪われてしまっていた事に気付かれてしまってはいないだろうか。──鼓動が煩く鳴り出す。僅かな刺激にさえ突き上げてくるこの熱を帯びた衝動に、自分は所詮獣なのだと思い知らされる気がして奥歯を噛む。確か荷物に薄手の羽織りものを入れていたのを思い出し、それを取り出すとその白い肌を隠すよう彼女に羽織らせて。自制心を保つ為、彼女から目を逸らしたまま極力普段通りの声色で伝え )
…アヤナ様はどうぞこのまま浴室へ。濡れた床等の掃除は私が引き受けますので。雨で身体が冷えてしまっておりますので、ゆっくり温まってください。
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