不味いものを持ってくるなよ? (今日来たばかりのメイドに、あのメイドが作っていた味なんてわかるわけがない、作れるはずもない。そんなこと、小学生でとわかるというのに。仮にも一刻の王子である自分が、なんと馬鹿らしいことを言いつけたのか。ツン、と上を向いて咲く百合の花のような冷たさを感じさせる態度は崩さず、「不味かったらこの場で捨てるからな」釘を刺すように一言付け足して)