社畜と家出少女の恋物語。 【 ＮＬ 】

「子どもが親の言うことを聞くのは当然だとか？　勉強していい大学入らないといけないとか？　長く生きると積み重なった経験則や先入観で判断しがちになっちまうのかもな。そりゃ良かった。頭でっかちにならないためにも知ることは重要だぞ」
(大人に対してのイメージが良くないため、親や先生といった近しい存在に不満があったのだろうかと思考し)

「んー？　……理由次第じゃ出来ないこともねーけど」
(自分の持つ良識から言えば出来ないのだが、理由も聞かずに出来ないと断言するのもどうかと思って。親の愛情を疑って心配して欲しくての家出なのか、親の干渉が嫌になった思春期の反抗かと想像しつつ。目的の5階にエレベーターが到着するとエレベーターから降りて廊下を進み。扉の前で止まると鞄から鍵を取り出し玄関を開けて中に入って)

「さ、到着だ。適当にゆっくりしてくれ」
(靴を脱いで廊下を進み、キッチンを過ぎると扉を開けてリビングへ入り電気を付けて。部屋にはベッド、本棚、ソファー、机などがあり。物がそう多くないからか、部屋は片付いていて)