……揶揄ったって顔してねぇぞ (こちらに寄ってきていた波が今度はスっと引いていった感覚、それに伴って今度は胸がチリと傷んだ気がした。よく保健室に来て喋る生徒であるはずの存在が、静かに離れていく感覚に焦りさえ覚えている。ぎこちない笑顔に自然と手は引き寄せられ、頭にポンと手を置くと低い声で返事を絞り出し)