……ったく、お前な……俺に会いにくるなんて物好きにもほどがあんだろ (いつも通り笑って返事をするのかと思いきや、絞り出すような声色に少なからず動揺する。まさか本気で言っているのか、という思いと考えすぎだという思いとが揺れ動き、結果口から出たのはいつもの皮肉めいた返事で。校門を出て駅の方へと足を向けながらちらりと視界の端で隣に歩く生徒の姿を眺め)