リンボ%% 2020-06-16 17:27:42 ID:4a16c616e |
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さかな王子の言うことに、スピカはため息をついて肩を竦めていた。
ルイアがさかな王子に好き勝手させすぎないよう忠告していると、アルトはルイアって相手が王子だろうと遠慮なしだと言い、自分を通すって感じがして嫌いじゃないと言う。
「いくらお偉くたって、思い通りにばかりさせてらんないからね。そこは譲らないよ。相手の王子がコレだし……」
「コレトハナンダ! ヨヲバカニスルナ!」
ツンとした顔でルイアは言う。相手のペースに無防備で乗らない厳しさを持っており、誰に対しても強気。しかも、王子が生意気なので少し邪険にしたくなるようだ。さかな王子はルイアに小ばかにされて憤慨している。
アルトはルイアの奴隷にはできないとの答えに、ほっと安堵の息をついた。スピカは面白くなさそうに唇を尖らせている。そこに、ルイアはたまに気が向くことはあるだろうと付け加えると、アルトに全力でツッコミを返される。この男は、やっぱりハラハラさせてイジるのが面白い……。
「くすくすくす……。さぁ、どうだか? 何も起きないといいねぇー」
ルイアは楽しそうに笑って、本当にやる気があるともないともとれない軽々とした口ぶりである。
【お待たせしました!!】
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