リンボ%% 2020-06-16 17:27:42 ID:4a16c616e |
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スリリングにしたいだけだから、とアルトに答えるルイアに対して、スリリングの意味を問うさかな王子。
それに対してルイアは、まるで悪魔のような笑みを浮かべて、具体的に答えて見せた。
それを見てアルトとロンは思わず「ひえっ」と声を上げて震えた。
ゴゴットの指摘に対して、ルイアは苦しそうな反応とか、怖がる反応を見るのが好きだと答える。特にさかな王子のように面倒くさくてイライラするような相手には少し脅したくなるらしい。
「……お、思ったよりすごく刺激的な考えを持ってるんだね…ルイアくん…」
「…ああ、イタズラで人を困らせるのが好きなスピカといい勝負だぜ…」
このルイアの考えを聞いたロンは、先程よりも落ち着いたものの、やはり震えながらヒソヒソとアルトに囁く。アルトもロンに頷きながら、イタズラで人を困らせるのが好きなスピカといい勝負だと話した。
スピカには盗賊として物の盗みをするだけでなく、落とし穴や料理に変な材料を仕込むなどのイタズラをして困った人の顔を見るのが好きというイタズラ好きなところがある。
それは前いた世界でもプリンプでも変わらない。
その被害者が主にアルトである。
一方、さかな王子はルイアの言い方、そして自身を王子と呼ばないことに少し怒ったようだ。しかし、ルイアは王子はしっかり守られて当たり前であることを抜け出して、適当にふらついて、自由を挑む覚悟を知らなそうなさかな王子を王子と呼びたくないと冷ややかに反論する。
「まあまあ、たしかに王子っつぅ身分も大事だけどさ、広い世界見たり、ちょいとばかし危険な目にあうのもいい経験になるんじゃないかい?」
「…王子様が危険な目にあうのは問題だけどね…」
ルイアの反論を聞いたスピカは、ハーブティーを飲みつつケラケラと笑いながら、王子という身分も大事だが、広い世界を見ることと少し危険な目にあうのもいい経験になるのではと主張する。
それを聞いたロンは苦笑いしながら、王子が危険な目にあうのは問題だと呟いた。
「あ、ルイアくーん、こっちのヘタレ剣士は素質あると思うんだけど、どーう?」
「誰がヘタレ剣士だ!!つーか俺を売るな!!!」
奴隷になるかならないかというルイアとさかな王子のやりとりを見ていたスピカは、アルトの方を見てどう?と問いかけた。やはり全力でツッコミを入れていたが。
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