リンボ%% 2020-06-16 17:27:42 ID:4a16c616e |
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「あ、足を引っ張らないように…頑張りますね…?」
「ま、暇つぶし程度にはなりそうだからねぇ?」
さかな王子の隠れ場所探しについて行くと答えたロンとスピカ。嬉しそうに目を輝かせるさかな王子に、ロンはオドオドと、スピカは笑いながら答えたのだった。
すると、ゴゴットがルイアやスピカの分だけでなく、全員分のハーブティーを入れてきてくれた。
「お、気が利くなゴゴット!」
「あ、ありがとうございます…!」
「サンキュー!」
アルト、ロン、スピカはそれぞれお礼を言いながらティーカップを受け取る。
そして、ハーブティーを飲みながらルイアとさかな王子の話を静かに聞いていた。
「注文多いねぇ…見つかりにくくて、窮屈しなくて、退屈しない、海が近くて、人が呼べるところ…そんなとこ見つかんのかい?」
「スピカさん、文句言わないの」
「そうそう、ルイアだってちゃんと聞いてやってんだから…あ、海が近いってのは俺も賛成!」
次々と要望を追加するさかな王子に、ちょっとウンザリした顔をしながら文句を言い始めるスピカ。ロンはそんなスピカに注意をしつつ、ロンに続くようにアルトも、嫌な顔をせずに聞いているルイアを見習えというような発言をしつつ、海が近いところがいいという意見に賛成していた。
しかし…途中からルイアはブツブツと謎の解釈をしだした。
さかな王子はルイアに不穏な目を向けられて震えている。
「……っ…!!」
ロンは、自身の“ある能力”のせいでさかな王子の不安が伝染したこと、ルイアの邪な考えを察したことでぶるぶると震えだしてしまった。一方、スピカはニヤニヤとした表情でルイアを眺めている。
「おやおや、…ルイアもちゃーんと考えてくれてるみたいだねぇ?よかったね、さかな王子?」
「スピカっ…!!な、なあルイア!?本当に大丈夫なんだろうな!?」
ルイアなら大丈夫、と安心していたアルトも嫌な予感がしたのか、焦った様子で『大丈夫なんだろうな!?』とルイアに確認した。
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