リンボ%% 2020-06-16 17:27:42 ID:4a16c616e |
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「フタリモツイテキテクレルカ!ココロヅヨイゾ!」
ロンとスピカも一緒に行きたいとの返事で、さかな王子はとても嬉しそうに目を輝かせる。
「ハーブティー、みんなの分いれてきたヨ!」
「お。ありがとう」
すると、ゴゴットがハーブティーをいれたカップをトレーに乗せて持ってきた。ルイアとスピカの分を頼んでいたが、気を利かせて他のみんなの分もいれてくれたようだ。
ゴゴットはハーブティーのカップを一人一人に配るので、ルイアはお礼を言いつつ受け取る。
「隠れ場所ってどういうところがいいんだい?」
ハーブティーを頂きながら、ルイアは隠れ場所の話を続ける。これからの参考のために、隠れ場所とはどういうところを望んでいるのか、さかな王子に尋ねる。
「ソウジャノウ……。ミツカリニクイコトハモチロン、キュウクツスギズ、タイクツシナイトコロジャ!」
王子はちょっと考えて、見つかりにくいこと。窮屈すぎないこと。退屈しないことを、隠れ場所の大事な条件としてあげる。だが、一度考え始めると止まらなくなってしまうようで……。
「シカシ、コマッタトキノタメニ、テキトウナシモベヲヨビヤスイトヨイナ。アト、ウミノチカクガヨイゾ!」
「海が近いところはいいねぇ。海を見てると世界が広く感じて、好きな景色だ」
隠れ場所とはいえ、いつでも誰かをしもべにして頼れるように多少の人通りがあること。そして海の近くがいいと、どんどん要望が追加されていく。一方で、ルイアは海が近いところについて同感し、海は好きな景色だと語る。嫌な顔一つせず、さかな王子のわがままを聞き入れている様子である。
「それで、あとは……。仕掛けがしやすい広さで。人が近くを通るけど、黙ってれば誰も助けに来ない……」
「……ン?マテ。ナンノハナシジャ?」
「何って、隠れ場所の話だけど?どうか期待しててほしいね。おいらの手にかかれば、もうイヤってぐらい退屈させないよ」
「スゴク……イヤナカンジガスルカオヲシテオル……」
ところが、ルイアは途中からブツブツと、急に謎の解釈をするようになる。王子が問いかけると、そのまま喋りつづけるルイアになぜか不穏な眼差しを向けられ、さかな王子は怯んでふるふると震えてしまう。
【お待たせしました……!】
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