リンボ%% 2020-06-16 17:27:42 ID:4a16c616e |
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「えへへ、私もすごく楽しいよ。ちょっとだけど、ルイアくんのことを知ったり、私のこと知ってもらったり…これからももっと仲良くなりたいな…」
少し気分が良さそうにそう言ってくれたルイアに対し、ロンは微笑みながら答える。臆病なロンにとって、友達と呼べる人が増えるのは、とても喜ばしいことだった。
「…隠れ場所?」
「あー、そういえば俺ら、王子の隠れ場所探ししてたんだっけ」
「へー、なにそれ?おもしろそうじゃん?」
ルイアと王子の会話を聞いていたロンは、きょとんとした表情で首を傾げている。一方、オムライスを食べ終えたアルトは、ぽん、と手を叩いてさかな王子の隠れ場所を探すことを任されていたことを思い出した。正直のところ、今の今までいろいろなことがあってすっかり忘れていた。
スピカは、なにやらニヤニヤとした顔で、面白そうだと声を上げる。
アルトのどんなところがいいのかをルイアに聞かれたロンは、笑顔で次々とアルトのいいところを上げた。
それらを聞いたルイアは、若干ニヤついた笑みでアルトを見ていた。
「……こいつ、どこまで知ってんだよ…」
一方アルトは、ロンが自分のいいところを言ってる間、顔を真っ赤にさせていた。ルイアににやついた笑みを浮かべられると、少しぎくりとして帽子で顔を隠す。まるで自分の心情をルイアに悟られてる気がして、「どこまで知ってんだ」とぼそっとつぶやいた。
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