リンボ%% 2020-06-16 17:27:42 ID:4a16c616e |
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「は、はい…!」
声をかけてくれたルイアに対して、嬉しそうに頷くロン。すると、アルトは不思議そうな顔をして首を傾げた。
「なんでだ?わざわざ教わらなくたって、ロンの料理うまいじゃんか」
「ううん、私なんてまだまだだよ…それに、大切なお友達にはきちんと美味しい料理でおもてなししたいと思ってるから、ルイアさんの言うとおり、ちゃんと料理を習って、もっと美味しく作れるようになりたいって思ったんだ。」
「カーッ!まじめだねぇあんたって!」
アルトの意見を首振ってやんわり答えるロン。それを聞いたスピカは、笑ってるような、呆れてるような表情を浮かべて声を上げた。
すると、ロンはにっこりと微笑んで言った。
「ほんと、今日はここに来てよかったです…ゴゴットさんにさかな王子さん、ルイアさん…素敵な人たちに出会えましたし…」
御機嫌な様子で盗賊は自分の理想だと話すスピカ。
ルイアは盗みはあまり褒められたものではないと評しつつも、その熱意は認めてる様子だった。
「ふふん、だろう?」
「…ま、たしかになんかに憧れるって思いオレにもあるし、そこはわかんなくはないけどさ。」
ルイアの言葉を聞いて得意げになるスピカを横目に、アルトはため息混じりに呟いた。
盗賊の良さについてわからないものの、父のように強い剣士に憧れの想いを抱いてるアルトは、スピカの強い憧れの想いには共感していた。
いじめられていた自分を助けてくれたアルトについて話をするロン。しかし…
「…まあ、でも、アルトったらすぐ勝手に危ないところに行ったり、喧嘩ごとに首をつっこんだり…結構世話を焼いてたのはたしかですけど…」
「ロン!!!!」
上げて落とすように、苦笑いを浮かべながら、やはり昔からアルトの世話を焼いていたことを話したのだった。
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