翠亞 2020-05-25 00:34:01 |
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( 柔らかな微笑みで身を引く事をちらつかせられれば、これ以上珍妙な姿勢で固まっている必要もない。すらすらと流暢に、しかしながら村の中では勿論、旅の途中でも聞いたことのない独特の喋りをする目の前の女性に流されるまま頷きを一つ返す。謎のガッツを見せる彼女の職業に興味を惹かれたものの、一先ず気にしない事にした。お願いをしている立場で突っ込んだ事を聞くのも違うだろうし。何よりも嫋やかな仕草と若干ミスマッチな言動のギャップに呆気にとられていたのがいちばんの理由だったが。 )
「えっと…あの、ごめんなさい」
( 丁寧に下げられた頭に対して口から零れたのは何故か謝罪の言葉。元から口の滑りが良い方ではないのに加えて、独特な圧を醸し出すの彼女に完全に気圧されてしまっている。我ながら情けないが少し怖いのだ。理由も分からないのに羽を譲ろうとしてくれている様子からしても悪い人ではない筈だが、春の陽光の様な微笑みの裏にある意図が読み取れない事。それがどうにも緊張してしまう原因の一つ。─こんな時にウィアドが居てくれればいいのに。そう思った所で漸く彼の姿がない事に違和感を覚えた。それに困惑を隠さず、キョロキョロと辺りを見回すが彼の姿はどこにもない。凪いだ空気から分かっていたけど、あのひとの姿も。それに微かに寂しさを覚えながら、言葉を返した。 )
「それで譲っていただけるのなら、幾らでも。…ただ、その、ヒトをこの辺りで見かけませんでしたか?連れで、ここに来た時も一緒だったんです。」
【ありがとう。勿論その時は遠慮なく活用させてもらうね。情報を自分で探していく感じ、初めてだけど楽しいな。ちょっと道のりは遠そうだけど笑
負担になってないなら良かった。あんまり長文だと嫌!って人もいるから、少し心配で。こっちもある程度ムラが出る時もあるかもしれないから、気になったらまたお声がけをお願いします】
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