甘ったるい甘美な恋心（〆）

──あれ…あの人確か喫茶店の…。
（この日は生徒会の活動があり、少し慌ただしかったものの何とか自分の仕事を終わらせて学園を後にし。そのまま家とは反対方向に向かう先は週に数回しかない自由な時間が取れる唯一の楽しみの喫茶店で。生徒会がある日は決まって寄り道をすることが日課になっており喫茶店に向かいながら、今日もあの甘くて幸せな気持ちになれるメロンソーダが飲めると思うと自然と足取りは軽くわくわくし。頬が緩んでしまいそうになるのを隠すように少し視線を落とし口許を両手で覆って感情の高ぶりを抑えたあと顔をあげると、前方から買い物袋を提げた人物に気付きぴたりと足を止め。見た目は相変わらず派手な風貌で、そっち系統の人は苦手ではあるものの、彼とは喫茶店で何度か顔を合わせたことはありきちんとした話はしたことは無く、ここで会うのも何かの縁だと思い鞄をぎゅっと握りしめゆっくりと近付き柔らかく微笑みかけ軽く会釈し、視線は買い物袋に向けられていて）

あの…こんにちは。今日もとても暑いですね。お買い物…ですか？



（／いえ、お気になさらずに…！再びお目にかかれて安心致しました…！そしてとても丁寧なロルで読みやすく、此方のお返事が恥ずかしい限りです…。こちらこそ改めてお相手して頂きたく思います！ですがもし此方の絡み方で相性が合わないと感じられましたら遠慮なく仰ってくださいませ。）