飼い主兼恋人 2020-05-23 19:41:18 |
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あ?帰れない――って、お前!
( 意識は辛うじてあった事に安堵しつつ「帰れない」という呻きにも似た呟きの後、続く意味深な言葉に何かしらの事情を抱えていることが推し量られる。揺らぐ双眸に押し殺した感情がチラついたかと思えば『…涙?』一瞬表情を歪ませたのを最後にふつり、と脱力する相手に焦り )
……マジか。
( 何度か声を掛け、肩を揺するも濡れた身体は力なく冷たく感じ。こんな時間に雨の中、放っておく訳にもいかない。増して意識がないとなれば尚のこと。考えてる暇はないと相手の腕を此方の肩に回させるとそのまま抱き上げる形で足早に歩き出す。進行方向は自宅のマンション。放り出した傘はもう散々濡れてしまった事を思うと意味がないと考えてその場に置き去りにし )
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