飼い主兼恋人 2020-05-23 19:41:18 |
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( 地面に全身を強打する事を覚悟するも想定していた衝撃は来ず、自分よりもしっかりした身体に支えられ、思わず目を丸くさせて。人とこんなに密着すると本来の自分であれば突き飛ばすが、力が入らない上に雨で冷えた身体には暖かく、されるがままに彼と目を合わせれば小さく口を開き。)
…もう帰れない。なんで、俺は救い様の無いあんた達に散々尽くして来た…のに___。
( 何も言わずこの場を去るつもりだった。それなのに大粒の涙と一緒に口から溢れ出た言葉は胸の中に溜まっていた弱音で。たった今初めて出会った彼にこんな事を言うつもりは微塵も無かったが、心身の疲労により朦朧とする意識の中で意図せずに呟けば目の前が段々と真っ黒になって行き、そのまま意識が無くなって。)
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