飼い主兼恋人 2020-05-23 19:41:18 |
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小説みたいだなんて、止せや。照れるわ……じゃなくて、見る限り多分ロルの相性もいいと思うんだが。現状ダメ出しするとこなんて1つもねぇ!( ビシッ) 俺も流れや言いたいことゴチャゴチャ考えてると何だかんだ長考するほうだ。こっちは舞台袖に捌けるが何かあればいつでも言えよ?
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っ!?…オイッ!ちょっ、
( 此方の声に驚いた様子で振り返ったその声は心地良く通る少し低めの男のもの。驚いた――というより怯えた?ように立ち上がろうとしたその身体は次の瞬間、糸でも切れたかのようにグラリと傾き。ヤバい!と思った時には傘を投げ出し、勢いそのままに彼の腰元へガッと腕を伸ばして自分の身体で支える体勢に。抱き止めてみると分かる男にしては優婉な身体つき。弱々しく此方にしなだれ掛かる姿がまるで)
――…猫みてぇ。
(ボソリと呟いた後、いやいや今はそんな事考えてる場合じゃないと頭を振る。慌ててベンチに座らせ、また身体が倒れないよう横にピッタリついて肩を抱き。公園の街灯では少々役不足だが、間近で見る青白くも端麗な顔立ちに闇に溶けてしまいそうな黒髪が雨に濡れてより艶っ気を増し ――ドクリ、心臓が跳ねる。彼の濡れた前髪を掻き上げて顔を覗き込み「お前、喋れるか?家は?」意識の有無も確認がてらに問い掛けて)
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