ユメクイ　/　〆　

さあ、それはどうだろう？縛りつけてしまうかもしれないね。(もしも彼女が離れてしまったら。それは考えたくもない想像のこと。彼女なら離れないだろう、思ってもまだ確信は持てないのだ。冗談めいた微笑みと共にやんわりと伝えた言葉は紛れもない本物。震えが止まったのをやや残念に思うのは嗜虐心がすうと萎んでいったからなのか。兎も角大事にしたいと思うのは本音、前のように逃げられなどしない……なんて、希望論でしかないけれど。合わさった額から温もりが通じる。ふんわりとした甘さも相まってくらくらする。あえて彼女の発言を肯定しないで試す視線を投げ掛け、唇が触れる程近くに顔を寄せて囁き)君は、ハッピーエンドがお好み？


宜しくね。それから──そうだなあ、ずっと愛を確かめるのも良いけれど、スパイスも必要だろう？このままじゃただの恋人だ。サブを用いてアクションを起こすのもありかと思っているよ。僕のことを使用人から伝え聞いて怯える君も可愛いだろうから。