( 生まれた村から徐々に南下し、辿り着いたとある村。浅からぬ怪我を負っていたこともあり、其の村の巫女だと云う老女の申し出は有難く二、三日留まることにしたのだが、どうやら行き先に通ずる一本道が土砂によって通れなくなっているらしく───。拓けた丘の上で薬草を詰みながら先のことを考え、ふう、と短な溜息を零し。 )