ツイステファン 2020-04-28 21:49:56 |
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>44
>レオナ、ジャミル
( 巻き込んだ副寮長の説得も虚しく、何故だ、と舌打ち構すライオンに「 まったく頑固なライオン様ですね 」と恐れ知らずにも言い放っては、毒蛇の名を持つ秀才の背中へとくっつくように身体を隠し。細いのにきちんと筋肉のついたバスケ部の背中の服を きゅ、 と掴みつつ、その背後より恐れの色を混ぜた視線だけを外に出せば。あざとさ全開に彼等の喧嘩を収めようと。実際はそれほど怖がっていないにも関わらず )
だって……、レオナ先輩とマレウス先輩の喧嘩、怖いです…。
( きゅるん と。眉下げた瞳を潤ませ乍彼ら…、特にレオナへと向けては、その視線が絡み合った刹那、軽く瞳見開き怯える演技をして。「 でも、レオナ先輩はマレウス先輩と喧嘩する気満々みたいですから、私達は向こうに行きますね 」そう態とらしく微かに言葉で刺し、同級生バスケ部の手掴んでは距離縮めたままその手 くい と引っ張って。そうして持ち前の演技力を駆使し下記を紡ぎ )
ジャミル、あっち行こ… ?
折角の合宿だからレオナ先輩とも話したかったけど、レオナ先輩はまだマレウス先輩と喧嘩したいらしいし…
>レティ
んー、気分が乗らねェの。レティ構ってくんないし
( モストロラウンジも閉店し、仄暗い店内に残るは己と幼馴染の少女だけで。双子の兄弟とタコの幼馴染は寮長と副寮長のみが招集を掛けられた合宿とやらに行ってしまった。合宿の話を聞いた直後は、ふたりだけ呼ばれて詰まらない、俺も行きたいだなんて騒いだものの、その三十秒後、ふたりが合宿に呼ばれたら己が彼女を独占できるという考えに至れば先程までの不機嫌さは一転、「 ふたりともゆっくり帰っておいでぇ 」と機嫌の良さを発揮して。己と同じく彼女を愛するそのふたりは唇噛み締め、血涙流しそうなほど己を睨んでいたのだけれど。そんなことをこの男が気にすることもなく、幼馴染の彼女を合宿に連れていけるように学園長の弱味を探す彼等を、さっさと寮内から追い出し今に至り。テーブルの上に組んだ腕に顎を乗せ見上げる形で、売り上げを纏める彼女の横顔眺めており。かなり集中しているのか、何度か呼んだ彼女の名に当人が振り向くことはなく、上がっていた気分が下降していたその折り、どうやら作業が終わったらしい彼女が疲れと達成感の色を乗せた笑顔で此方を振り向いてくれば上記を。そうして軽く尖らせた唇のまま、彼女の細腕掴んでは。シャチといえどもどうにも細すぎるように感じるその腕を ぐい、 と、己の方に引き寄せて。彼女の片脚を自身の太腿の上に強引に乗せさせては、必然的に自身よりも高くなった彼女の双眸をオッドアイの双眸で見上げ )
レティが「 頑張れぇ? 」って、ぎゅー ってしてくれたら、俺頑張っちゃうかもぉ
それかレティが俺の分までやる?
( オリーブの瞳 ぎゅう と緩く細めては、眩しげに彼女を見詰めつつ。少し高い位置にある陶器の頬に するり と這わせた親指、ゆっくりと唇へと移動させては、ふに 柔らかなそれを楽しむように軽く下唇を撫で下記を。己の言葉がふたりっきりの空間で、彼女を揶揄うように甘く広がり )
さっき何度も名前呼んだのに、無視されたしさぁ?
レティが頑張れって言ってくんねぇなら、俺絶対に頑張らないからねー?
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