偉大魔女の娘と白猫 2020-04-28 20:15:42 |
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>ライラ様
「ん…大丈夫だよ。結界張れば風も防げるし。まぁ、その結界が張れないんだけどね」
今日は調子が悪いみたい、と自虐的に苦笑して起き上がる。元々、眠る気はさらさらなかったため、可愛い後輩と会話することにした。暇つぶしになれば何でも大歓迎だ。
「ね、君もこんなところ来たら風邪引いちゃうんじゃない?ちょっと風が肌寒いし」
ちゃんと暖かくするんだよなんて言いつつぴくりと大きな耳を動かす。少し風向きが変わったみたいだ。西風は特に冷たさを増す。凍えないように、気持ち程度に羽織っていた学生服を後輩にかける。
「俺ってこんなだし、寒さには強いんだ。君が使っていいよ」
ルー・ガルー特有のもふもふとした体毛を触りながら、これ暑いんだよなぁなどとボヤく。学生服を着崩す訳はここにあった。少し暑さが和らいで気持ち良くなってきたのか、尻尾が僅かに揺れる。
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