偉大魔女の娘と白猫 2020-04-28 20:15:42 |
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>オータス様、メノウ様
「はは、ジトッとした視線も可愛いねェ」
生徒ちゃんたちは何処を取っても可愛いよなぁなどと親戚の叔父さんと化す。そんな様子に大蛇はやれやれと首を振り、少年の挨拶に倣ってお辞儀を一礼。じぃと梟と少年を交互に見やること数刻。そんなに離れていて寂しくないのかとでも言いたげな表情で梟を見つめる。この飼い主にしてこの大蛇ありとはまさにこのこと。
「んァ、お嬢ちゃん悪戯したのかい?そりゃあ…スリリングないい体験をしたな!」
さぞかし楽しかっただろう、と満面の笑みで悪戯を肯定する。本当に担任を任せていいのだろうか。実際のところ、クラスで悪戯が起きようが何しようがいじめ以外で怒ったことはない。もっとやれ理論に基づいて自由にしている。
「でも、大切なものだったならちゃんと謝った方がいいな」
逃げたらそれこそ相手が悲しむだろ?なんて尤もらしい助言を吐き、微笑む。教師らしいのか、否か、何とも軸が定まらない。
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