ムニマ 2020-04-26 03:06:46 |
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青空、真夏、セミの声。額を流れる汗、ダサイ半袖シャツ。サンダル。アイス。
祖父母の家に夏休みに遊びにきた少女?それか普通に地元の墓参り。墓掃除でもいい。
あっちぃ、とか言いながらご先祖の墓の前でアイスかじってたら、シャンと鈴の音、急に表れたやけに涼しげな表情の青年。
「おいしそうなものを食べているね。」
くすりと微笑んだその笑顔に時が止まる。何かが貫かれたような感覚、酷く熱を帯びた頭、溶けて落ちたアイスのカケラ。
夏は嫌いだけど、夏模様、いいなって。ふと脳内に浮かんだ。幽霊×生身少女。
寺の息子さんかな?とか思いつつ墓参りに通うようになる恋する乙女。
青年はいつも涼し気で汗一つかいてないのに、自分だけ緊張も相まって汗だくなのがとても恥ずかしい。そんな青春。ひと夏の恋。
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